設計CMプロポ公告 市立柏病院の建替え(柏市)
[2025/11/8 千葉版]
柏は11月7日、市立柏病院の建設基本・実施設計CM業務について、委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。設計の見直しと、実施設計段階におけるコンストラクション・マネジメントによる総合的な調整管理を委託することで、設計内容の最適化やコスト縮減、スケジュール管理の効率化を進める。税込みの上限価格は4466万円。2026年度までに設計をまとめ、早期の着工を目指す。
柏市立柏病院については、ECI方式で選定された施工予定者の戸田建設(東京都中央区)から提示された概算工事費が約293億円で、基本計画策定時点の約132億円を大きく上回ったことから、基本設計の見直しにより工事費の抑制を目指している。
6月の補正予算に基本設計の見直しに伴う設計委託料として1億5000万円を計上し、基本・実施設計を担当している梓設計(東京都大田区)と契約変更に向けた協議を進めている。
そこで、今後の設計見直しと工事請負契約に向け、各種のマネジメント業務を委託することにした。
主な業務内容は、プロジェクトマネジメント、発注者要求・リスク管理、設計段階マネジメント、コスト・事業費管理、施工準備・契約支援、改善提案・付加的支援、会議体の提案と運営支援、プロジェクト関係者の総合調整、資料の作成と説明支援、CM業務説明書の作成など。
参加資格では、ECI方式またはDB方式による一般病床200床以上の病院の新築または増築におけるPM業務またはCM業務を完了した実績を求めている。
参加意思表明書を25日まで受け付け、確認結果を12月5日までに通知。技術提案書を17日にまで受け付け、プレゼンテーション審査を21日に実施し、審査結果を26年1月7日までに通知する予定だ。
見直し前の規模はS造7階建て延べ約2万1330平方m、病床数240床。
見直しにあたっては、削減可能箇所を検討し、全体の面積を縮減。仕上げ材の仕様変更や既存建物の活用などを検討する方針だ。
