空港道路網の実現を 金子国交相に要望活動(熊谷知事ら)
[2025/11/26 千葉版]
熊谷俊人知事は25日、関係市の首長らとともに、金子恭之国土交通相と面会し、新しい成田空港を支える高規格道路ネットワークの構築に関する要望書を手渡した。熊谷知事は、「旅客だけでなく、国際貨物の観点でも、さまざまなルートを構築し、成田空港と羽田空港の一体化を国として進めていくというのは極めて重要になる」と述べ、広域道路ネットワークの構築に意欲を示した。
今回の要望活動は、新しい成田空港を支える高規格道路ネットワークの構築に向けた基本方針がまとまったことを受けたもの。
要望活動には、熊谷知事のほか、神谷俊一千葉市長ら北千葉道路と新湾岸道路の沿線首長、自民党の小林鷹之政務調査会長ら地元選出の国会議員が参加した。
要望書では、成田空港を核とする機能強化の効果を高めるためには、成田空港と羽田空港を一体でとらえ互いに連携・補完することが重要になると指摘し、両空港をつなぐ広域道路ネットワークの必要性を強調。
広域道路ネットワークを早期に実現するため、北千葉道路と新湾岸道路を両輪として、スピード感を持ち、有料道路事業を活用しながら、最優先で新たな道路ネットワークの形成を図ることや、成田空港と羽田空港を結ぶ新たな代替軸として、圏央道の4車線化やアクアラインの6車線化に向けた検討を進めることを要望している。
囲み取材で、熊谷知事は、「基本方針の策定を受け、オール千葉で要望できたのはタイミング的にも良かった」と要望活動の意義を強調。
「過去の災害などの経験からも、成田空港が東関道一本(で東京とつながる)という状況になっているので、(金子国交相から)多重化の重要性を含めて十分に理解している、頑張っていくという、たいへん前向きな回答をいただいた」と面会の様子を説明した。
新しい成田空港を支える高規格道路ネットワーク構築の基本方針は、関東地方整備局や県、千葉市、NEXCO東日本で構成する首都圏空港道路ネットワーク検討分科会での議論や関係者へのヒアリングを踏まえ作成。20日の県道路協議会(委員長・四童子隆県土整備部長)で了承された。
