データセンターを立地誘導 新年度予算素案 LRTで軌道設計(宇都宮市)

[2026/2/4 栃木版]

 宇都宮市の2026年度当初一般会計予算案は、前年度当初比2.5%(59億円程度)増の2406億3000万円で、過去最大規模となることが明らかになった。市議会各会派に説明したもので、このうち投資的経費は5億円増の294億円となった。主な建設関連事業は、道路等のインフラ整備などのほか学校施設の長寿命化、全天候型子どもの活動の場の整備、児童相談所の整備、清原球場の改修、治水・雨水対策の推進、南消防署の移転改築事業、データセンターの立地誘導、大谷公園や大谷景観公園の再整備、市有施設の再エネ導入やLED化、LRTのJR宇都宮駅西側延伸に向けた詳細設計などに取り組む。=2面に建設関連予算化事業

 予算案では▽多様な人の呼び込みと、まちづくりの担い手としての活躍の促進▽地域共生社会、地域経済循環社会、脱炭素社会の3つの社会の創出▽安心・安全のまちづくりの推進▽魅力ある都市空間の形成と交通ネットワークの充実・強化▽デジタル技術の利活用の促進、行政経営基盤の強化-の取り組みに、積極的に予算を計上した。

 子育て・教育の未来都市では、子育て支援の充実に449億6000万円を計上し、全天候型子どもの活動の場の整備などを行う。子どもの活動の場については、田原コミュニティプラザを改修して設置する計画となっている。

 子どもを守り育てる支援の充実には2億6000万円を計上し、児童相談所の整備に着手する。建設予定地は国立病院機構栃木医療センター内敷地で、縦長の敷地を活かし、道路に面した車両入り口付近に駐車場エリア、次に相談エリア、一番奥に一時保護エリアを配置する。概算整備費は30億円程度を想定し、26年度から基本設計に着手して、実施設計、施工を29年度までに実施し、30年度の供用開始を予定する。実施設計および整備工事は、一括発注を前提とする。

 学校施設等の整備には48億9000万円を計上し、校舎や体育館の長寿命化改修工事のほか、冒険活動センターも大規模改修を実施する。スポーツ施設の整備には32億5000万円を配分し、事業を進めている北西部地域体育施設の整備のほか、清原球場で安全性や利便性を向上するため施設を一部改修する。

 あらゆる市民が安心し支え合いながら、自立して生活できる社会の実現では、高齢期の生活の充実で24億5000万円を計上し、老人福祉センターのエレベータ設置などを行う。

 安全・安心の未来都市では、総合的な治水・雨水対策の推進に28億4000万円を計上した。河川、公共下水道雨水幹線、道路排水施設、ため池、田んぼダムの整備を行うほか、奈坪川の整備へ特定都市河川指定に向けた調査を行う。市道2688号線の御幸町アンダーパスは、増水時に反応して道路の通行止めを行うエアー遮断機を整備する。

 消防・救急体制の充実では、通信指令システムの更新整備事業や南消防署の移転改築に向けた造成工事などに30億3000万円を計上する。日常生活の安心感の向上には28億3000万円を計上し、斎場の悠久の丘の次期事業者の公募・選定の検討などに着手する。

 市民が互いに尊重し、支えあう社会の実現では、陽光地域コミュニティセンター等の長寿命化改修事業などに6億円を計上した。魅力創造・交流の未来都市では、個性豊かな観光と交流の創出に6億2000万円を計上し、大谷公園や大谷景観公園の再整備を行う。

 産業・環境の未来都市では、地域産業の創造性・発展性の向上で7億5000万円を計上し、(仮称)インターパーク東地区と、(仮称)宇都宮工業団地東地区の2カ所で計画している新産業団地の整備を進めるほか、データセンターの立地誘導にも取り組む。計画地は東京電力パワーグリッドの新栃木変電所の南側で、4月から民間事業者の公募を開始し、順調にいけば29年から民間事業者による用地買収や造成工事、施設整備を実施していく。

 脱炭素化の推進で16億円を計上し、公共施設の再エネ導入やLED化のほか、清原水再生センターへ太陽光発電設備や蓄電池を導入する。ごみの減量化・資源化と適正処理の推進には3億4000万円を計上し、エコプラセンタ-下荒針の設備改修工事のほか、クリーンパーク茂原の同一敷地内で予定している次期ごみ焼却施設の整備等発注支援業務を委託する。

 交通の未来都市では、魅力的で持続可能な都市空間の形成で67億600万円を計上し、市街地再開発事業や優良建築物等整備事業の支援のほか、ネットワーク型コンパクトシティまちづくりで土地利用や交通等の計画に向けた検討調査を行う。土地区画整理事業は、5地区の整備に34億9000万円を計上する。

 公共交通ネットワークの充実強化には20億3000万円を計上し、ライトライン(LRT)の駅西側延伸で軌道詳細設計などを進めていく。円滑、快適、安全・安心な道路づくりには20億4000万円を計上し、都市計画道路塙田平出線、産業通りに加え(仮称)大谷スマートICの整備も進める。また、LRT停留場の駐輪場増設には3億円を計上している。

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