建設地は卜伝の郷 33年度の供用開始を目指す 県主導整備で新年度に基本計画(次期カシスタ)

[2026/2/13 茨城版]
 J1鹿島アントラーズと県、鹿嶋市の3者は12日、県庁で新スタジアムプロジェクトの進捗状況を明らかにした。建設地は既存施設に隣接する鹿嶋市の卜伝の郷運動公園敷地内に決定。整備手法は県による公設としつつ、運営・維持管理には民間活力を積極的に導入する。県では2026年度から基本計画の策定に着手し、27年度以降に設計や工事を進める。新スタジアムの開業は33年度を目指す。

 記者会見には大井川和彦知事と鹿島アントラーズの小泉文明代表取締役社長、鹿嶋市の田口伸一市長が出席。大井川知事がこれまでの検討経過と建設予定地、今後の事業方針について解説した。

 建設予定地は現スタジアムの隣接地である卜伝の郷運動公園。新年度以降に土地所有者である鹿嶋市との協議により、都市計画変更を含めた諸手続きや周辺まちづくりの検討を進める。新スタジアム開業後に現施設は解体し、跡地は地域の中長期的な発展につながる利活用を図る。

 整備手法は昨今の建設費の高騰などを考慮し、県による公設とする。建設や運営・維持管理にはアントラーズなど民間活力を積極的に導入する考え。

 今後は新年度に基本計画の策定や民間活力導入の可能性調査を実施し、開業までのスケジュールや事業費の精査などを進める。27年度以降に基本・実施設計、造成・建設工事を行い、33年度の竣工・開業を目標とする。

 構造・規模、収容人数は現在のところ未定。建設時には県産木材の活用や脱炭素の推進を視野に入れる。

 新プロジェクトの推進にあたり、大井川知事は「県にとってはアントラーズの存在自体が大きな財産であり誇り。3者が中心となり、周辺自治体や地域住民、ファン・サポーター、パートナー企業と力をあわせて、県の新たなシンボルを目指す」とあいさつ。

 小泉社長は「アントラーズの歴史はカシマスタジアムの歴史。30年、50年後も発展できるような未来あるスタジアムにしたい」と意気込んだ。

 田口市長は「スタジアム周辺エリアを核とした一体的な開発を進めるため、まちづくり構想の策定に取り組む」と説明。また、運動公園の多目的球場機能については代替施設の整備を検討していることを紹介した。

 県立カシマサッカースタジアムは日本初の本格的なサッカー専用スタジアムとして、1993年3月に建設。日韓ワールドカップの開催にあわせて、2001年5月に増築工事を実施した。構造がRC造一部S造6階建て延べ面積8万5019平方m。

 建設から30年以上、増築から20年以上経過しており、施設の老朽化が進行。安全確保のための維持管理コストに年間約8億円を要している状況。

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