北千葉道路の全区間事業化を 期成同盟会で要望採択
一般国道464号北千葉道路建設促進期成同盟会(会長・熊谷俊人知事)の通常総会が15日、千葉市内で開かれた。事業化区間の整備を加速化するとともに、未事業化区間の市川市~船橋市間など、全区間の早期事業化を強く求める要望文を採択した。
熊谷会長は、北千葉道路の重要性を強調し、1日も早い全線開通に向け、全力で取り組んでいく考えを表明した。来賓の河上茂県議は、地元説明会などで早期整備を求める声が多数出ていることを紹介し、道路整備の加速化を強く訴えた。
総会では、2025年度事業計画・予算案など3議案が原案通り了承された。副会長の芝田裕美鎌ケ谷市長が、北千葉道路の建設促進に関する要望事項を読み上げ、期成同盟会の要望文とすることを採択した。
要望事項をみると、事業中の市川・松戸区間について、速やかな用地取得に向け、県と沿線市が最大限支援していくので、事業を強力に推進することを求めている。
市川市から船橋市間の未事業化区間については、沿線市が地籍調査などの環境を整えていくので、早期事業化を図ることを要請。専用部は直轄事業と有料事業の合併施行とすることを要望している。
このほか、印西市~成田市間の早期開通・4車線化に必要な予算の確保、国道464号全線の直轄編入などを求めていく。
北千葉道路は外環道(市川市)から千葉ニュータウンを経て、成田空港(成田市)までを最短で結ぶ延長約43kmの幹線道路となっている。
印西市~成田市間の13.5kmについては、国と県が協同で整備を進めており、印西市若萩~成田市押畑間の9.8kmが暫定2車線で開通。残る成田市押畑~大山間の3・7kmについては、県が整備を進めている。
未整備区間の市川市~鎌ケ谷市間の約9kmを含む市川市~船橋市間の約15kmについては「千葉県道路協議会」で、専用部と一般部の併設構造とし、専用部は直轄事業と有料事業の合併施行とすることが確認されている。
このうち市川・松戸区間の専用部1.9km、一般部3.5kmについては、21年度に直轄権限代行で事業化。24年度に都市計画認可が告示され、地元説明会を経て、用地買収に着手している。
この期成同盟会は県や沿線市、地元経済団体など15団体で構成。北千葉道路の早期全線開通にかける地元の熱意を伝え、官民一体で国への働きかけを強めるため、20年10月に設立された。