水道の維持管理プロポ 浄水施設と配水施設で2件(宮城県 登米市)

[2025/5/20 宮城版]
 登米市上下水道部は、水道事業の「浄水施設等管理運転業務」と「配水施設等維持管理業務」を公募型プロポーザルで委託する。委託上限額は浄水施設等が税抜11億8345万円以内、配水施設等が同2億9535万円以内。2件とも履行期間は2026年4月1日~31年3月31日の5年間。プロポは6月13日まで参加申込書、同20日~7月25日に業務提案書や見積書を受け付け、8月21日にプレゼンテーションを行って契約候補者を選定する予定。審査結果は同29日に通知する。

 市は水道施設の運転管理や維持管理を包括委託することで、事業者の専門的な技術を活用しながら安心で安全な水道水を安定的に供給する。業務の委託期間中には、保呂羽浄水場再構築事業における既存施設から新浄水場への円滑な移行を進める。

 浄水施設等の委託対象施設は、取水施設が下り松取水塔など10カ所、導水施設が保呂羽導水施設など6カ所、浄水施設が保呂羽浄水場など9カ所、排水処理施設が保呂羽浄水場の排水排泥池など8施設、配水施設が保呂羽第1配水池など29施設、ポンプ場が保呂羽など41カ所。このほかに関連する機械や装置などが含まれる。

 委託する業務内容は、運転監視操作業務、水質監視業務、保全管理業務、修繕・補修業務など。

 配水施設等の委託対象施設は、延長1400km超の配水管路や、弁類など。業務内容は点検業務、緊急工事施工業務、漏水調査業務、給水応援業務、図面等整理業務など。

 プロポは2件とも単独企業か複数の企業で構成するグループが参加可能。グループが優先交渉権者となった場合は、共同企業体か特別目的会社(SPC)を設立する必要がある。すでに設立している場合も認める。

 主な資格要件は、市の入札参加に関する有資格者、または有資格者で構成する共同企業体かSPCであることなど。

 浄水施設等の業務は、国内で水道事業および水道用水供給事業における浄水施設等管理運転業務の元請実績(急速ろ過方式、膜ろ過方式、緩速ろ過方式とも)が3年以上あることを求める。

 配水施設等の業務は、国内で配水施設等維持管理業務の実績が3年以上ある、漏水調査業務の実績が3年以上ある、配水管路等の修理工事の実績が年間50件以上あることを求める。

 なお、2021~25年度の維持管理業務は、浄水施設等を明電舎・アイ・ケー・エスJV、配水施設等を登米市管工事業協同組合・フジ地中情報JVが請け負っている。

 プロポに関する問い合わせは、市上下水道部水道施設課(電話0220-52-3312)まで。

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