銚子連絡道路の全線開通を 銚子で地区大会(期成同盟会)

米本会長(左)が高梨副知事に要望書を提出した[2025/5/22 千葉版]
 銚子連絡道路整備促進地区大会が21日、銚子市内で開かれた。沿線自治体の首長のほか、本県選出の国会議員や県議員、地域住民ら約260人が参加した。銚子連絡道路の1日も早い全線開通に向け、着実に事業を推進することを求める決議を採択するとともに、県に要望書を提出した。

 この地区大会は、山武・東総地域広域幹線道路網整備促進期成同盟会(会長・米本弥一郎旭市長)が主催。地域高規格道路「銚子連絡道路」の早期完成を願う地域住民の熱意を集結し、さらなる機運醸成を図ることを目的とする。

 米本会長は「銚子連絡道路の早期整備により、山武・東総地域の活性化が図られるよう、地域住民と関係機関が一丸となって取り組むことが重要」と述べ、1日も早い完成を目指していく考えを表明した。

 来賓として駆け付けた高梨みちえ副知事は、銚子連絡道路の整備効果や進ちょく状況を説明し、「今後も早期整備に向け、全力で取り組んでいきたい」と力強く語った。谷田川元衆院議員は、銚子連絡道路の必要性を訴えるとともに、全力で応援していくことを約束した。

 宿泊事業を手掛けるリレイル代表の和泉大介氏が「観光と道路」と題して意見発表。銚子市議会の広野恭代議長が決議案を読み上げ、採択された。決議は要望書として、米本会長が高梨副知事に手渡した。

 要望書では、匝瑳市から旭市間について、1日も早く完成させるよう、事業を推進することを求めている。旭市から銚子市間の八木拡幅について、早期の開通に向け着実に進めるよう要望。防災・減災、国土強靭化の加速化・深化や予算の確保などを求めている。

 銚子連絡道路は総延長30kmの地域高規格道路。このうち、圏央道の松尾横芝IC~横芝光IC区間の延長6km、飯岡バイパス区間の延長6kmは供用済み。横芝光町から匝瑳市までの延長5km区間は24年3月に開通した。

 匝瑳市から旭市間の延長13kmについては、22年度に事業化され、工事に向けた調査・設計や境界立会が本格化。旭市から銚子市までの旭市側3km区間では、八木拡幅として部分開通を目指し、工事が進められている。

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