プール整備で配置案 東市川スポーツプラザ(市川市)
[2025/5/24千葉版]
市川市は、新たなスポーツ施設「仮称・東市川スポーツプラザ」の整備事業の配置案と事業スケジュールを明らかにした。市民プール跡地に多目的グラウンドを、北方多目的運動広場跡地に「屋内プール」を配置することを想定している。市民プールを2026年度に閉鎖し、27年度以降、新たなスポーツ施設を整備する。25年度は、新施設の具体的規模や事業手法などを盛り込んだ整備計画を庁内でとりまとめ、市民プールの解体設計業務を委託する方針だ。
市は、北東部エリアにおけるスポーツ施設の不足など課題解決に向け、老朽化した市民プール跡地の再整備を計画している。
主な施設として、サッカー(フットサル)やラグビーなどが行える多目的球技施設、多目的利用の可能な屋内プール、フィットネス・トレーニング施設、小規模体育館を想定している。
28年8月にとりまとめた北東部スポーツタウン基本構想(改定版)によると計画対象地は約3・8ha、想定利用人数は年間約40万人。
市スポーツ推進審議会での報告によると、施設の配置については、土地の形状上、現市民プールを解体した跡地に多目的グラウンドを、北方多目的運動広場の跡地に屋内プールを配置することを想定しており、具体的な施設の内容などは今後具体化する。
整備スケジュールについては、塩浜2丁目市有地活用事業と連動して進め、レジャープール機能を先行して塩浜2丁目市有地に移設。27年夏に予定しているレジャープール供用開始にあわせて、市民プールを26年度の営業終了後に閉鎖し、解体する。
25年度予算には、市民プールの解体設計委託料として1600万円を計上している。
プールの再整備は、14年度策定の「北東部スポーツタウン基本構想」で「仮称・市川スポーツアリーナ」として位置付けられ、同構想をもとに17年度に先行して、市民プールの北約2・2kmの柏井町で「J・COM北市川スポーツパーク」が整備された。
塩浜2丁目市有地活用事業については、レジャープール機能など4つの視点をコンセプトにした「仮称・塩浜マリンパーク」を整備することを計画している。事業手法は事業用定期借地権。昨年10月に募集要項の素案を公表し意見を募るなど、事業者の選定に向けた準備を進めている。