魅力発信に連携確認 石井会長「半島性の克服を」(千建協総会)
[2025/5/28 千葉版]
県建設業協会(千建協、石井良典会長)は5月27日、千葉市中央区のホテルで定時総会を開き、労働環境の更なる改善や生産性の向上、建設業の魅力発信に取り組む方針を確認した。石井会長は「今年のキーワードは半島性の克服」と述べ、要望活動などを通じ、道路ネットワークの充実に力を入れる考えを示した。
2025年度の事業計画では、「地域の守り手として役割を果たしていくため、地域建設業が健全で安定した経営基盤を確保することが大前提」と強調。公共工事の安定的・計画的な発注を求め、建設業の魅力発信に取り組む方針を示している。
具体的な取り組みには、県との防疫協定にもとづく家畜伝染病発生時の対応、水防訓練や震災対応訓練への参加、働き方改革の推進、CCI活動への協力、テーマパーク「カンドゥー」へのブース出展などを盛り込んでいる。
役員選任案では、理事欠員に伴い岡田裕之氏(岡田建設・長生支部)が新理事に選出された。
総会冒頭あいさつで、石井会長は、建設業が抱える課題を列挙しながら、「受発注者が一枚岩となって問題を解決していくことが必要になる」と指摘。会員企業の声を発注機関などに伝え、必要不可欠な役割や使命の理解を深める活動に意欲を示した。
また、能登半島地震を念頭に、半島性の克服の必要性を強調し、深刻化する渋滞による経済的損失を国や県に訴えるなど、交通インフラの充実に取り組む考えを示した。
総会後には懇親会を開催、業界を取り巻く状況や課題を語り合い、さらなる飛躍を誓った。