来年度にも設計 中央公園 リニューアルへ園路等整備(つくば市)
[2025/5/29 茨城版]
つくば市は、中央公園リニューアル基本計画案をまとめた。園内を7つのエリアに分類し、それぞれの特色を活かしたリニューアル計画を検討。必要な場所への園路や休憩のための座り場(ベンチ)の整備、サインやモニュメントの再配置、植栽の適正な維持管理などを行っていく。今後は26年度に設計をまとめ、27年度から順次整備にとりかかる。
リニューアルコンセプトは「まちと人をつなぐ、グリーンアーバンパーク」。市民ニーズや老朽化した箇所への対応を図り、つくば駅や周辺の公共施設と連携する。整備にあたっては園内を▽南入口エリア▽芝生広場エリア▽図書館・美術館隣接エリア▽大池南エリア▽大池東エリア▽レストハウス▽さくら民家園──の7つに分割し、それぞれ方針を定めた。
南入口エリアではつくば駅や周辺施設の利用者を歓迎する空間として再整備。フォトスポットともなるロゴモニュメントの設置やサイン・モニュメントなどの再配置、必要な場所への園路の整備を実施する。
芝生広場エリアでは芝生部分と高木周辺の芝生が枯れた部分を区切り、景観を向上させる。また、公園周辺の働く人や来街者、小さな子どもなどが交流できる屋根付きの空間を検討。小規模な催しなどができるように電源の整備なども候補にあがる。
図書館・美術館隣接エリアでは木陰を活かした多様な座り場を設置。低木の伐採などにより視認性の向上、安全性の確保を図る。
大池南エリアでは池の噴水と緑、ロケット、空を同時に眺めることができるのが特長。座り場を整備してテラス空間を創出する。
レストハウスのうち本館では池と噴水の景色を窓から見えるようにするため、窓際のパネルを可動式のものに変更。また、ソファやローテーブル、イスなどを設置するほか、トイレの改修にも取り組む。別館ではテーブル、イス、カウンターなどを配置し、イベントや交流会などさまざまな活動を可能とする。
大池東エリアではベンチ周りの低木を最小限に縮小し、広く座れる空間を整備。日没後も安心して座れる居場所とするため、照明を設置していく。
さくら民家園では外からの視認性の向上やアクセス性の向上、さらなる利活用を促進する仕組みを検討。24年度には出入口の増設や座り場の設置、案内看板の増設を行っている。
中央公園はつくば駅に隣接する近隣公園。整備面積は3.83haで、さくら民家園のほか、噴水や徒歩池、芝生広場、水の広場、レストハウスなどを配置している。
基本計画作成業務はURリンケージ(本社・東京都江東区)が担当。計画案は6月22日までいばらき電子申請システムで意見を募集している。詳細は都市計画部学園地区市街地振興課(電話029-883-1111)まで。