仙台で道路概略設計 渋滞対策の具体化へ委託(仙台河川国道)
[2025/5/28 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、仙台都市圏における渋滞の課題を解消するため、道路の概略設計業務を委託し、道路改良やルート設定などを具体化する。27日付で延長6kmを対象とした概略設計業務の一般競争入札を公告しており、6月10日まで参加申請書、7月2日まで入札を受け付け、翌3日に開札する。
概略設計を行う場所は現時点ではっきりと明示しているわけではないが、仙台市内を想定して業務を委託する。基本的には現道改良がメインになる見込みだが、道路新設も含めてルートを検討する。どの場所でどのような対策を取ることが最も必要かつ有効かを見極め、道路を絞り込むことになるもよう。
仙台市内では現在、仙台西道路と仙台東部道路を結ぶ仙台東道路の整備を検討しているほか、国道4号仙台拡幅として箱堤交差点の立体化事業や、篭ノ瀬~鹿の又の立体化事業などを進めている。これらの動きも踏まえつつ、新たな場所での対策を考える。
渋滞対策の検討については、4月に仙台管内渋滞対策検討業務をオリエンタルコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)・エイテック(東北支店・同)設計JVに委託した。
この業務は、例年6月のサクランボ狩りシーズンに渋滞する国道48号上愛子地区の観光渋滞対策を検討するほか、同事務所管内の主要渋滞箇所におけるデータ分析や、渋滞対策事業の効果検証、渋滞対策計画の検討などを行う。履行期間は2026年3月13日まで。
今回委託する業務は、件名が「宮城管内道路設計業務」で、国道48号の上愛子地区とは異なる場所での概略設計となる。業務の履行期間は2026年1月30日まで。入札の参加資格は単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。