県庁舎を再整備へ 基本計画・構想の策定支援プロポ(千葉県)

[2025/6/3 千葉版]
 千葉県は2日、県庁舎などの再整備に向けた基本構想・基本計画策定支援業務について、プロポーザルの手続きを開始した。有識者にも意見を求めながら、再整備に向けた県庁舎のあり方や具体的な整備方針を検討するもので、委託料は1億7220万5000円を上限とする。

 千葉市中央区の県庁舎敷地内には、本庁舎、中庁舎、議会棟、南庁舎、南庁舎別館の5棟の建物がある。今後、10年から20年の間に建て替えや大規模改修の時期を迎えるため、県庁舎の一体的・効率的な整備が必要となっている。

 そのため、日建設計(東京都千代田区)が調査を実施した。その結果、老朽化が著しい中庁舎と南庁舎別館は建て替え、本庁舎は大規模改修により長寿命化する方向で検討していく。南庁舎と議会棟は、建て替えと大規模改修の両面から検討する方針だ。

 これらの方向性を踏まえ、同業務では、整備方針や必要機能・性能、必要面積、概算事業費、事業手法・発注方式、事業スケジュールなどを検討するほか、有識者検討会(仮)や庁内ワーキンググループなどを支援する。履行期間は27年3月までとなっている。

 プロポの応募資格として、県の物品等入札参加業者適格者名簿(委託)に登載されていることのほか、業務実績などを求めている。7月2日まで企画提案書などを受け付け、選考委員会を経て、受託候補者を選定する方針だ。

 既存施設の構造・規模は、中庁舎がSRC造地下1階地上10階建て延べ2万3532平方m、南庁舎別館がSRC造地下1階地上6階建て延べ7871平方m、本庁舎がS造地下2階地上20階建て延べ3万3476平方m、議会棟がSRC造地下1階地上9階建て延べ1万0280平方m、南庁舎がSRC造地下1階地上10階建て延べ8526平方mとなっている。

 中庁舎は築62年が経過し、老朽化が著しくなっている。南庁舎別館も築59年となっており、倉庫として使用している状況だ。

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