新庁舎建設を公告 4-5社JVで 予定価格は112億円に設定(那須塩原市)
[2025/6/3 栃木版]
那須塩原市の那須塩原駅周辺整備室は2日、那須塩原市新庁舎建設工事にかかる総合評価落札方式の一般競争入札を公告した。4社または5社による特定建設工事共同企業体を対象とし、入札参加申請を16日から20日午後5時まで、入札書を8月18日から22日午後5時までに提出。施工者選定審査委員会でヒアリングなどの審査を実施して、9月上旬にも評定結果を通知する。工事は建築から電気設備、機械設備、外構まで一括して発注し、予定価格を112億1751万円(税抜き)に設定している。
工事概要は、庁舎棟(RC造一部S造地上4階建て、延べ面積1万4544.8平方m)と車庫棟(S造平屋679.34平方m)、駐輪場1(アルミニウム合金造平屋33.15平方m)、駐輪場2(アルミニウム合金造平屋33.15平方m)、および附属棟(S造平屋8.05平方m)の建設工事一式。10月中旬にも着工して、2027年10月15日までの工期で施工する。
入札参加資格のうち、代表者は建築一式工事の総合評定値(客観点数)1700点以上の国内の特定建設業許可業者とし、15年4月1日以降に免震構造で延べ面積7500平方m以上の庁舎、事務所、病院のいずれかの新築または増築工事を元請として施工した実績を有することなども求める。
また、代表者以外の構成員は▽那須塩原市内に本店があること▽那須塩原市の建築一式工事A級の格付を有すること▽特定建設業または一般建設業の許可を有していること▽国家資格を有する主任技術者を本工事に専任配置できること▽出資比率は、4社の場合は6.7%以上、5社の場合は5.0%以上であること-の全ての要件を満たしていることとする。
入札参加申請と実績評価に関する書類は16日から20日午後5時までに、技術提案書は8月4日から8日午後5時までに、持参とあわせて電子入札システムでも提出する。入札書は8月18日から22日午後5時までに、電子入札システムで提出。8月28日に開札するとともに施工者選定審査委員会でヒアリングを実施し、9月上旬にも評価結果を通知する。仮契約は9月中旬までに行い、議会承認後の10月上旬に本契約締結して10月中旬から着工し、2027年10月15日の完了を目指す。
入札は、新庁舎の施工に関する高度な技術を有し、品質と価格が総合的に優れた内容で実施することができる者を選定するため、総合評価落札方式で実施する。落札者は[1]実績評価(20点)[2]技術提案評価(80点)[3]入札価格評価(150点)-の結果から、算出式に従って総合評価を算出して決定する。
那須塩原市の新庁舎は、那須塩原駅周辺の前弥六南町7番1ほかに建設する。敷地面積は2万9674平方mで、庁舎棟はRC造一部S造4階建て、延べ1万4544.8平方m。内部にはホールやカフェなどの市民機能の導入をはじめ、ユニバーサルデザインの採用、太陽光発電等の再エネや省エネなどによる環境配慮、地場産材の活用などを行っていく。
環境計画では、省エネ50%+創エネ25%によりNearlyZEBを取得する。また外構計画では、弥六通りへ面した大きな市民公園と、それを囲む市民ゾーンを設置。防災の拠点としても利用できるなど、防災庁舎として安全性を確保する。基本・実施設計は安井建築設計事務所・隈研吾建築都市設計事務所JVが、発注者支援業務は日建設計コンストラクション・マネジメントが担当している。
問い合せ先は、事業全般に関することが企画部那須塩原駅周辺整備室0287-73-5175、電子入札システムに関することが総務部契約検査課0287-62-7114へ。