27年度着工へ設計 高山中学校 校舎増築と体育館建替(つくば市)

[2025/6/4 茨城版]
 つくば市は、高山中学校の校舎増築と体育館の建て替えを実施する。5月29日には設計業務の一般競争入札を公告した。予定価格は1億0830万円(税抜き)。増築規模は校舎がRC造3階建て延べ床面積3500平方m、体育館がS造平屋1500平方mを想定。2カ年で設計をまとめ、27年度から着工する。

 高山中では上河原崎・中西地区の区画整理事業による急激な人口増加により、30年度から教室数の不足を試算。既存施設の北側県有地約1万4479平方mを取得し、校舎増築を行うことで教室不足の解消、教育環境の向上を図る。

 増築校舎は普通教室や特別支援室、多目的室、職員室、図書室ほか特別教室、エレベーター、トイレなどを配置。構造はRC造3階建て延べ面積約3500平方m(既存棟と接続の渡り廊下含む)。

 体育館は既存施設が1968年建築で老朽化しているほか、718平方mと小学校並みの規模であるため建て替えを行う。内部にはアリーナ、ステージ、倉庫、トイレ、部室などを整備。アリーナには空調設備を設置する。規模はS造平屋床面積1500平方m(増築校舎と接続の渡り廊下含む)を検討している。

 このほか、既存校舎の特別教室2室を特別支援室4室に転用するため、改修工事を計画。既存敷地を含めた外構整備では駐車場、植栽、フェンス、擁壁、雨水貯留槽、駐輪場、雨水・給排水・電気設備などを予定する。また、業務では地質調査や測量も進める。

 なお、市では増築工事終了後に既存校舎の長寿命化工事を検討。施設は1984年建築で、RC造3階建て延べ面積4511平方m。長寿命化を含めた概算事業費は63-65億円を見込む。

 今後のスケジュールは26年度までの2カ年で設計をまとめ、27-29年度の3カ年で工事を実施する。長寿命化を行う場合は30-32年度の3カ年を想定する。

 参加資格は名簿の測量・建設コンサルタントに登載され、建築士事務所の登録がある2者JV。いずれも過去5年以内に国または地方公共団体が発注した設計業務の実績を求める。

 代表構成員は市内に本店・支店または営業所があり、一級建築士が3人以上所属。また、直近2事業年度の平均売上高が1億2000万円以上であること。代表構成員以外の構成員は市内に本店があり、一級建築士の所属を要する。

 参加申請は6月23日、入札書は24日から30日まで受け付ける。入札は7月1日に執行。業務の履行期間は26年11月10日まで。

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