来年度に事業者公募 新博物館 PFI実施方針を年度内策定(小山市)

[2025/6/4 栃木版]

 小山市は、新市立博物館とじゃがまいた伝承館の複合施設の整備および運営をPFI方式で進める方針で、本年度の第4四半期に実施方針を策定する見通しと明らかにした。2026年度に事業者を公募し、27年度から設計・施工を実施して29年度の完成を目指す。概算事業費は、設計などの委託料2億8000万円や50億円など、15年間の維持管理・運営も含めて64億7000万円と試算している。

 市は博物館の老朽化や設備の機能不足、展示の大規模更新の必要性、収蔵庫の不足などの課題があることから、新博物館の整備を計画した。一方、間々田地区ではじゃがまいた伝承館の整備も計画しており、間々田地区で新博物館と伝承館を一体的な整備を実施する。博物館でじゃがまいたの記録・保管・公開事業・歴史情報発信事業を行い、伝承館で技術の伝承事業を受け持つ。

 新博物館と伝承館の建設予定地は、国道4号に近接する間々田2431-3の面積約6800平方mで、間々田中学校や間々田八幡宮にほど近い。このほか、館外収蔵庫を新博物館近隣の間々田北保育所跡地(間々田2431-1、A約2100平方m)に建設する。

 整備基本計画によると、新博物館はRC造2階建てを想定しており、施設はユニバーサルデザインの導入、耐震・耐火等の防災性確保、県産材の活用などに配慮する。

 計画によると、25年度は実施方針や要求水準書の作成など準備を進めて26年度に業者を公募し、事業者を特定して契約を締結する。27年度は基本設計や実施設計を策定して28年度に着工し、29年度の完成を目指す。事業期間は、契約締結日から2043年3月までを予定している。

 概算事業費の内訳は、基本設計や実施設計の委託料が2億8000万円、工事費(博物館本体、展示制作、外構、収蔵庫など)が50億円、維持管理・運営が15年間で11億2000万円、その他(AD業務、測量、開館準備など)が7000万円となっている。

 問い合わせは、事業者募集に関しては市公共施設整備課施設整備係0285-22-9348、施設内容に関しては文化財課歴史発信係0285-22-9659へ。

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