逢隈中学校にトイレ棟 増築工事費2.7億円 S造3階建て209平方m(宮城県 亘理町)
[2025/6/4 宮城版]
亘理町は一般会計6月補正予算案に逢隈中学校にトイレ棟を増築するための工事費計2億7700万円を措置した。校舎北側にS造3階建て209平方mの規模で新築する。工事は本年度に発注し、26年度にかけて進める想定のため、債務負担も設定した。工事入札時期は9月下旬~10月ごろとなりそうだ。補正予算は6日開会の町議会6月定例会に上程する。
補正予算案には、工事費として1593万円を予算化し、期間を26年度とする限度額2億6107万円の債務負担を設定。同様に工事監理業務委託費36万円を計上し、同じく債務負担に624万円を設定している。
同町は学校施設の統合・再編を構想しており、4つの中学校は逢隈中と荒浜中、亘理中と吉田中をそれぞれ統合し、2校に再編する方針を示している。
このうち逢隈中と荒浜中は、施設規模などから逢隈中の校舎を活用して再編する。再編に当たって大規模な校舎改修などは行わないものの、生徒の増加に伴うトイレ不足が懸念されることから増設を決めた。
トイレの増設は、逢隈中の校舎内にスペースが確保できないことから校舎北側の敷地に別棟を新築し、校舎と接続する。トイレ棟はS造3階建て延べ209平方m規模とする。各階のトイレは、男子用が大便器2基(洋式)・小便器4基・手洗い場3台、女子用が大4基・手洗い場3台、多目的トイレが洋式1基を備える想定。1階の多目的トイレはオストメイト対応とする。
基本・実施設計業務は、楠山設計(仙台市青葉区)が担当した。なお、逢隈中の校舎はRC造3階建て延べ5028平方mの規模。竣工は1982年で、耐震の基準・性能とも満たしている。
トイレ棟は補助金を活用して増築する計画のため、交付決定後、早ければ9月下旬に入札公告し、10月中旬の開札が想定される。12月定例会での工事請負契約締結議案上程となりそうだ。入札は規模から一般競争入札を見込む。
27年度からは事前の合同学習・行事など両校の交流事業を予定しており、それまでにトイレ棟を完成させたい考え。再編中学校は28年度の開校を目標としている。