市民ホールで設計 小学校2校の体育館に空調設置(石岡市補正)
[2025/6/5 茨城版]
石岡市は、3日開会の第2回市議会定例会に一般会計補正予算(第1号)を上程した。主なものでは複合文化施設(市民ホール)整備事業で基本設計委託料1億1005万円を計上。学校施設環境改善事業には2校の屋内運動場空調整備工事費9439万円を充てる。道路橋りょう施設災害復旧費には6010万円をつけた。
市民ホールは老朽化により閉館した旧市民会館の代替施設として整備する。建設地はいしおかイベント広場約2万7478平方m。施設規模は約6000平方mとし、800席程度のメインホールや200席程度のサブホール、市民ギャラリー、アトリエ・工作室、音楽スタジオなどを盛り込む。概算事業費は約77億8000万円と試算。基本計画策定業務は横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)が担当した。
今回の補正では合わせて測量業務委託料2075万円、地質調査委託料1900万円を確保。基本設計と地質調査は繰越明許費に設定している。
基本設計業務は一般競争入札または公募型プロポーザル方式で委託業者を選定し、26年度前半までにまとめる。実施設計は27年度前半までに策定。本体・外構工事は27-29年度で行い、30年度の施設開館を目指す。
屋内運動場の空調設置は子どもたちの運動機会の確保や災害時の避難所としての機能向上を目指すもの。本年度は南小学校と東小学校の2校に新設する。
このうち、南小学校の屋内運動場は1978年の建築。構造はS造2階建て延べ面積942平方m。設計はKAITO設計事務所(石岡市)で策定した。東小学校の屋内運動場は12年の竣工。S造2階建て延べ面積1145平方m。藤岡設計(石岡市)が設計をまとめた。
災害復旧工事は昨年8月の台風7号に伴う大雨により、擁壁が崩壊したことを受けて実施する。対象は市道A0126号線(貝地2丁目)の延長40.5m。測量設計業務は県建設技術公社(水戸市)に委託した。
消防団施設整備事業では工事費1587万円を追加。第15分団詰所・車庫の新築工事を行うにあたり、予算額に不足が生じたため増額する。当初予算と合計した金額は6467万円。
整備予定地は上曽字梨ノ木1195-1。構造はS造2階建て延べ面積80平方m程度を想定。設計はナオエ綜合設計(石岡市)がまとめた。
このほか、八郷給食センターでは施設修繕工事費298万円を設定。冷凍庫に不具合があるため、ユニットの交換に取り組む。石岡保健センターでは事務室などの空調交換工事を行うため、200万円を充てる。
一般会計補正予算(第1号)は3億3013万円を追加。本年度の総額を351億6013万円としている。