合葬式墓地で設計 コミセン6カ所に発電機設置(東海村補正)
[2025/6/10 茨城版]
東海村は、2日開会の定例議会に、992万円を追加して総額を239億5692万円とする一般会計補正予算案(補正第1号)を提案している。主なものでは、コミュニティセンター非常用発電機設置工事基本設計業務委託料に275万円を確保し、村内6カ所のコミセンへ固定側非常用発電機の設置に向けて基本設計をまとめる。また、須和間霊園に合葬式墓地を整備するため、実施設計委託料992万円を予算化する。
現在各コミュニティセンターでは、太陽光発電と蓄電池が設置されている。蓄電池については2.4キロワットと出力が低く、災害時の機能向上が必要となっていた。基本設計では、6カ所のコミセンそれぞれについて必要容量や設置場所などを検討する。26年度以降に実施設計と設置工事を進めていく。
ひたちなか市との境界部にある須和間霊園では、基本計画に基づき合葬式墓地の整備が計画されている。多様化するニーズや社会情勢の変化に対応するためのもの。従来からの家族などにより管理・継承する墓地に加え、継承を必要としない合葬式墓地を新たに整備する。新施設の収納規模は1500体を想定している。
須和間霊園の敷地面積は8万2723平方m。現在、A-Pの16ブロックに3405区画が整備されているが、このうちのIブロック(1889平方m、238区画)が未使用となっていることから、合葬式墓地の建設地に充てる。
合葬式墓地の仕様は、地中に埋蔵することにより土に還るイメージのある地中埋込カロート型を採用。カロートは既製のマンホール(1.8m×1.8m)を使用し、墓地は直径9m程度、面積63平方mの円形とするもようだ。中心部にモニュメントを配置するほか、墓地脇に焼香・献花台、記名板、屋根付きの参拝所などを設ける。順調に進めば26年度にも着工する計画だ。
村松小学校では、進入路整備工事費として1342万円を計上した。通学路にある斜面が不安定なことから使用を避け、児童の通学の安全を確保するために迂回路を設置する。