桜川西APを建替 主要事業 10団地341戸で長寿命化工事(県住宅課)
[2025/6/11 茨城版]
県住宅課は、25年度の主要事業をまとめた。予算額は40億3368万円で、対前年度比8.1%の減少。主なものでは桜川西アパート107号棟の整備を進めるほか、新たに108号棟の工事に着手。小野崎アパートなど10団地341戸の長寿命化工事にも取り組む。
桜川西アパートの整備は既存施設の老朽化を受けて、建て替えを行うもの。事業は13年度に着手し、既存施設の解体と新築を繰り返しながら進めている。
107号棟と108号棟は既存の2号棟を解体した跡地に整備。107号棟はRC造4階建て延べ面積868平方m(12戸)。建築工事は菅原建設、電気設備工事は湖南電設、給排水設備工事は丸大燃工が担当しており、26年3月15日までの工期で施工する。
108号棟はRC造4階建て延べ面積1050平方m(20戸)を予定。実施設計は早川建築事務所がまとめた。2棟をあわせた本年度の執行額は4億6000万円とする。
長寿命化工事は▽小野崎アパート▽ひたちなかアパート▽北竜台アパート▽双葉台アパート▽桜ヶ丘アパート▽見和アパート▽関本アパート▽百合ヶ丘アパート▽石下アパート▽牛堀アパート──の10団地341戸で計画。小野崎アパートでは6号棟の屋上防水・外壁改修工事を実施する。1984年建築で、構造はRC造3階建て延べ1107平方m(15戸)。fоund studiоが実施設計を策定。執行額は1億9400万円。
ひたちなかアパートでは7号棟の屋上防水・外壁改修工事を行う。99年建築、RC造4階建て延べ1443平方m(16戸)。実施設計は藤建築事務所。執行額は1億1800万円を予定している。
北竜台アパートでは5号棟の屋上防水・外壁改修工事を計画。85年築、PC造3階建て延べ869平方m(12戸)。実施設計はandHAND建築設計事務所が担当した。執行額は7500万円。
双葉台アパートでは13号棟の屋上防水・外壁改修工事を進める。77年築、PC造3階建て1605平方m(21戸)。カナザワ建築設計事務所が実施設計をまとめた。執行額は6300万円を見込んでいる。
桜ヶ丘アパートでは9号棟の屋根・外壁改修工事を実施する。83年築、RC造3階建て934平方m(12戸)。実施設計は藤井設計が担当。執行額は9700万円。
見和アパートでは13号棟の屋上防水・外壁改修工事を行う。95年築、RC造3階建て1038平方m。実施設計は横須賀満夫建築設計事務所が策定。執行額は9600万円を想定する。
県では現在154団地1万2973戸を管理。公営住宅の需要動向や財政状況などを踏まえつつ、既存ストックの修繕・改善を実施している。適切な維持保全のため、長寿命化や建て替えを計画的に行っていく。