警察署跡地に広場 観光・交流施設整備基本計画 本年度は実施設計(栃木市)

[2025/6/13 栃木版]

 栃木市は、旧栃木警察署跡地の整備に係る観光・交流施設整備基本計画を策定した。それによると、敷地内には多目的広場、駐車場、トイレ、休憩施設などを設ける。整備スケジュールは2025年度に測量や実施設計を行い、26年度に整備工事を行う。25年度当初予算では、多目的広場や駐車場の測量設計および地質調査の委託料に1424万円、トイレや休憩施設の基本設計および実施設計の委託料に568万円を予算化している。

 市は室町地内にある旧栃木木警察署跡地(A5144平方m)について、昨年9月に誰もが利用しやすい多目的広場、駐車場、トイレ、休憩施設の公共機能を整備するとした土地利用方針を策定しており、この方針に基づいた整備計画をこのほどまとめた。

 施設配置のうち、商業機能、観光機能、企業支援等による複合施設については民間活力を活用した事業手法を含め、段階的な利活用を検討するとしており、将来的な敷地拡張にも柔軟に対応できるものとした。

 敷地の西を通る蔵の街大通り沿い(主要地方道栃木藤岡線)には、多目的広場を配置する。また敷地東側は、駐車場を配置。隣接地に住宅があることから、防音対策や雨水排水対策も講じていく。北西の出入口付近には、駐輪場およびシェアサイクルステーション(25台程度)やバス降車場を配置する。

 多目的広場は西側(A約600平方m)に、トイレや休憩施設を設置する。付属設備はベンチのほか、イベント時に電力を供給できる電源設備、手洗いや散水等の給水設備を設ける。東側は多目的広場兼駐車場(A約1200平方m、普通車35台)とし、周辺で催し物が開催される際に駐車場が不足する場合に備え、必要に応じて駐車場として利用できるスペースとする。このスペースは、多目的広場から駐車場へ容易に転換できるようにする。

 駐車場(A約2000平方m、普通車45台、バス5台)は、駐車ますの幅を2.8mとしてアスファルト舗装を行い、思いやり駐車スペースを配置する。誘導員を配置しない場合は、歩行者通行帯や駐車場内通路が必要になる。

 トイレ(A約40平方m)は木造木質化に努めてバリアフリーなものとし、歴史的な街並みに調和するよう蔵のデザイン要素を取り入れた意匠とする。災害時に備え、マンホールトイレの設置も検討する。

 休憩施設(A約63平方m)は山車会館の休憩施設程度の規模を基本とし、建物内にはベンチや観光案内機能などを設ける。木造木質化に努め、蔵のデザイン要素を取り入れた意匠とする。

 このほか▽倉庫機能(イベント用のテーブルやいす等の収納)▽フェンス▽雨水浸透施設-などの利便性向上機能も検討していく。

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