西小校舎を長寿命化 学校再編計画 新設校候補地を本年度選定(鹿沼市)
[2025/6/18 栃木版]
鹿沼市は、昨年11月に策定した「鹿沼市立小中学校再編計画」に基づき、各地区で学校再編を進めている。これに伴い、西小学校は校舎の長寿命化に向けて2026年度に設計を実施し、27年度に工事を実施する予定。北犬飼地区に32年度に新設する義務教育学校は、本年度中に既存の小中学校の中から候補地を選定する。また、検討中だった板荷地区と南摩地区については、このほど学校再編方針などを公表した。
西小と加園小の統合に伴い校舎の長寿命化を実施する西小は、本年度に敷地測量業務を富泉興業(鹿沼市)に発注している。26年度は実施設計を策定し、27年度からI期とII期に分けて長寿命化工事を予定している。
新設する義務教育学校は、統合する石川小(上石川1344)と津田小(深津1390)、池ノ森小(池ノ森757-1)と北犬飼中(上石川1573)の4校を候補地として、本年度中に場所を選定する。石川小の施設は84年に建築され、敷地面積2万5224平方mにRC造2階建て、延床面積2460平方mとなっている。
また、津田小は88年の建築で、敷地面積は1万9750平方m。校舎はRC造3階建て、延床面積3696平方mとなっている。池ノ森小は89年の建築で、敷地面積1万4135平方mにRC造3階建て延べ2075平方m、北犬飼中は75年の建築で、敷地面積3万3008平方mにRC造2階建て延べ4567平方mとなっている。校舎については、今後の地元説明会などで検討していく。
板荷地区は、小学校と中学校が小規模校のため、板荷小と菊沢西小を菊沢西小の校舎を使用して、板荷中と北中は北中の校舎を使用して、それぞれ28年度に統合する。北中は74年に建築され、敷地面積2万47301平方mにRC造4階建て、延床面積5781平方mの校舎が設置されている。体育館は22年度から23年度にかけて長寿命化改修工事を実施しているが、校舎棟は長寿命化改修などの計画はない。
南摩地区の南摩中と西中、加蘇中は、統合して27年度に開校する。南摩中は立地などの理由から、27年度に閉校して南摩小と上南摩小の統合校の校舎として活用する。施設は86年の建築で、敷地面積1万9101平方mにRC造2階建て、延床面積2626平方mとなっており、小学生向けに階段の高さや遊具などの改修が予定されている。
南押原地区でも、29年度から開校する小中一貫教育で中学校は南押原中の校舎を活用することが決定しているが、小学校は統合する南押原小と楡木小のどちらの校舎を活用するか本年度中に決定する。
なお、この再編方針により学校数は現在の小学校24校、中学校10校の計34校から、小学校13校、中学校6校、義務教育学校1校の計20校となる。