一迫公民館の設計まとまる 建物は木造平屋約700㎡(宮城県 栗原市)
[2025/6/18 宮城版]
栗原市が建て替える一迫公民館の実施設計がまとまった(図参照)。既存公民館の南側に木造平屋694・77㎡の規模で建設する計画で、第3四半期に着工し、2026年12月の開館を予定している。外構工事は26年度の第2~3四半期、既存公民館の解体は27年度第2四半期、駐車場整備は同第3~4四半期にそれぞれ行う。建物の実施設計は氏家建築設計事務所(仙台市青葉区)が担当した。
建設地は、一迫真坂字清水田河前5で、面積は5623・68㎡。事務室、大小3つの研修室、調理実習室、和室、エントランス、給湯コーナー、授乳室、トイレ、多目的トイレ、倉庫を設ける。駐車場は計82台分を整備し、新公民館の東側に25台分、既存公民館の跡地に57台分のほか、駐輪場や高速バス待機場所も用意する。
市は市議会6月定例会に提出した補正予算案に、建設工事費7160万円、工事監理業務委託費140万円を計上。26年度までの債務負担行為として限度額4億2000万円を設定。総事業費は4億9300万円。市議会は24日に採決、閉会する。
旧小学校を民俗資料館へ
市は、15年3月に閉校した旧富野小学校校舎を民俗資料館に改修することを検討し、補正予算案として改修工事費2930万円、工事監理業務委託費80万円を盛り込んでいる。26年度までの債務負担行為として限度額1億9500万円を設定している。総事業費は2億2500万円を見込む。
築館字城生野北田沖274に立地する旧富野小学校の校舎は、RC造2階建て延べ1898・3㎡の規模。1993年に竣工した。改修計画によると、1階に大小6つの展示室を設け、1階と2階に収蔵室を整備する。
工事は第2四半期後期~26年度第3四半期前期に掛けて行い、27年3月の開館を予定している。改修設計は無双企画(栗原市)が担当した。
新しい民俗資料館では、市が所蔵するかつて使われていた農具などの民族資料を管理・保存し、小中学校や一般市民の生涯学習に役立てる。展示のテーマは「郷土の歴史と暮らし」で、農具、生活道具などを紹介し、市の昔の暮らしと文化、特色を伝えることで、郷土への愛着と理解を深める。