田川で築堤工事 主要事業 筑西つくば線は道路改良(県筑西土木)

[2025/6/19 茨城版]
 県筑西土木事務所(中川一郎所長)は、本年度の主要事業をまとめた。河川関連では田川の用地買収と築堤工事、桜川の河道掘削工事などを計画。道路関連では筑西つくば線バイパスの用地買収と道路改良舗装工事、東山田岩瀬線バイパスの道路改良舗装工事、鹿窪砂窪線の用地取得などを進める。また、上曽トンネルでは取付道路の改良舗装工事を行っていく。

 河川整備のうち、桜川河川改修事業では、流下能力向上のため河道掘削や屈曲部の解消、伐採などを行う。整備は真壁工区と大和工区に分けて実施。真壁工区は1975年度に着手し、全体延長は1万1750m(緊急改修区間8200m)。現在は源法寺橋から樺穂橋までの約3400mで河道掘削と築堤・護岸工事を進めている。

 大和工区は87年度に事業を開始。全体延長は4750m。羽田橋から上流の樹木伐採と河道掘削に取り組む。

 田川では用地買収を進めるとともに、完了区間の築堤工事を進める。2015年の関東・東北豪雨により多大な浸水被害が発生したため、17年度から国の交付金事業に着手した。全体延長は4490mで、鬼怒川合流点から県道結城二宮線に架かる道福良橋まで。このうち、下流側(鬼怒川合流点からJR水戸線)の約2300mを優先区間として整備している。

 主要地方道筑西つくば線バイパス整備事業では現道から県道つくば真岡線までの延長3080平方mで、用地買収と道路改良舗装工事を行う。交通量が多いにもかかわらず幅員が狭あいで歩道も無いことから、渋滞の緩和と安全性の確保を図ることを目的に1997年度に事業を開始。全体延長は6960m(幅員27/13m、暫定11.75/6.5m)で、うち3880mは供用済み。

 県道東山田岩瀬線バイパス整備事業では埋蔵文化財発掘調査と桜川市工区の用地取得を推進。取得できた箇所から道路改良工事に着手する。北関東自動車道桜川筑西ICのアクセス道路であるものの、狭あいで屈曲部も多いため1995年度に事業を始動。全体延長は8280m(幅員12/6m)で、うち約5500mが完成している。

 上曽トンネル整備事業では供用開始に向けて、トンネル設備工事と取付道路の改良舗装工事を進める。県南西地域を繋ぎ茨城空港までを東西に結ぶ基軸を形成するため、石岡市と桜川市からの受託事業として2018年度に着手。全体延長は5580m(幅員13~8/6.5m)で、うちトンネル延長は3538m。

 都市計画道路鹿窪砂窪線では南側の第1期区間(約700m)の用地取得を行うほか、結城跨線橋に関してJR東日本と設計協議を進める。中心市街地を取り囲むようにJR水戸線を跨いで南北を連絡する外郭道路で、主要地方道結城坂東線から宇都宮結城線までの2064m(幅員16/6m)を結ぶ。南側の1204mを県、北側の860mを結城市が整備する。21年度に事業化し、23年度までに道路設計や用地測量が完了している。

 筑西土木事務所は結城市、筑西市、桜川市の3市を管轄。災害に強い県土づくりや道路ネットワーク形成による交流促進、県西地域の発展を支える生活・産業基盤強化を進めている。

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