橋本店・本田組JVが落札 6月議会で本契約へ 水防センター建築工事(宮城県 丸森町)
[2025/5/31 宮城版]
丸森町は28日に一般競争入札を開札し、総合評価を実施していた「水防センター建設工事・建築」について、橋本店(仙台市青葉区)・本田組(丸森町)特定JVを落札決定し、30日付で仮契約を結んだ。落札額は8億4500万円だった。議会承認案件のため町議会6月定例会での可決をもって本契約となる。建物はS造2階建て延べ1896平方m規模で、2026年度中の施設運用開始を目指す。
入札には2社による特定JVでの参加を求め、同JVのみ応札。予定価格は8億4500万円、調査基準価格が7億8092万7000円だった。
水防センターの建設地は、国土交通省仙台河川国道事務所と連携して整備が進む神明地区の丸森地区防災ステーション内。ここの阿武隈川に面した約1.4haの敷地に新築する。S造2階建ての施設内部には水防団待機室や観光案内所、カフェ、レストランスペース、防災学習室(展示エリア含む)などを備える。
建築工事では、この施設に関する建築一式を請け負う。排水管や桝、舗装などの外構工事も含む。工期は26年3月24日まで。6月11日開会の町議会に工事請負契約議案を提出する。
なお、水防センターに関する設備工事2件は一般競争入札を4月に開札済み。こちら2件も議会承認案件のため、建築とあわせ定例会に請負議案を提出する。受注者は電気が窪田電気工事(角田市)・中村電気工事(丸森町)JV、機械がホシナ(丸森営業所・丸森町)・ハヤシ住設(丸森町)特定JV。
設計はパーシモンヒルズ・アーキテクツ一級建築士事務所(神奈川県川崎市)・石森建築設計事務所(仙台市青葉区)設計JVが担当した。
同センターは、防災ステーションと合わせ広域的な防災拠点として、町の観光の新しいゲートウエイとして期待されており、カフェやレストラン、民間事業者活用エリアなどには、地元丸森の伊具緑化らが出店する。26年度中の施設運用開始を目指す。