建設地は県道東側 新庁舎 基本計画策定へ近くプロポ(鉾田市)
[2025/6/20 茨城版]
鉾田市は、新庁舎の建設候補地を安房南地区、県道下太田鉾田線の東側に決めた。関係地権者から事業協力の承諾を得たことから、今後用地取得を行う運び。近く用地測量と補償調査に着手する。基本計画の策定に向けては公募型プロポーザルを公告し、委託業者を決める。5月の臨時会では業務委託料8950万円を予算化している。
候補地は県鉾田工事事務所から北に300mほどに位置。現況は森林と畑が大半を占める。取得する面積・範囲は今後決めていく。
新庁舎の整備は本庁舎の老朽化による耐震安全性の懸念解消、窓口の利便性向上とユニバーサルデザインの導入、通信設備の整備と事務スペースの改善などのために行うもの。あわせて公共施設の集約化・複合化、周辺の道路整備などを進める。
新庁舎には▽市役所▽市役所付属庁舎▽原子力防災倉庫▽仮設相談室▽防災倉庫▽図書館▽鉾田中央公民館▽農業振興センター▽老人福祉センターともえ荘▽ワークプラザ鉾田▽市福祉事務所▽鉾田保健センター▽こども家庭センター──の13施設を統合。市民の相互利用を想定し、本庁舎との恒常的な事務処理が発生している施設を集約する。
また、現在市にない施設として▽防災拠点設備・施設▽消費生活センター▽地域職業相談室▽(仮)多目的文化ホール──の4機能を導入。防災拠点施設については新庁舎との一体整備を行うことで、今後の災害対応の迅速化を図る。多目的文化ホールは文化醸成の環境づくりとして整備する。
構造はS造またはRC造で、3階あるいは4階建てを検討。建築面積は7830-1万1630平方m、延べ床面積は1万6830平方m-2万1430平方mを想定している。
庁舎のほか、駐車場や緑地を含めた敷地面積は約3万8800平方m-約4万3800平方m。概算工事費は約115-138億円、各種委託料や備品購入費を含めた概算事業費は約168億円と試算した。
基本計画は委託業者選定後、26年度初頭までに策定。基本設計は27年度前半まで、実施設計は28年度前半までにまとめる。建設工事は28-30年度で取り組み、31年度から供用を開始する。