議会に工事委託案 市道0139号線 4号橋上部やトンネル準備工(常陸太田市)
[2025/6/24 茨城版]
常陸太田市は、16日開会の定例市議会に県と結ぶ市道0139号線工事等委託契約案を提案した。契約金額は13億2500万円で、本年度は4号橋の上部工事や3号橋の下部工事のほか、29年度の本体工事着工へ、真弓トンネルの進入路工事などを進めていく。
市道0139号線は、日立市内の国道245号から笠間市内の国道50号を結ぶ日立笠間線の一部として整備を行う市内区間。全体延長は5480m(車道幅員6.5m、2車線)で、このうちの市道0139号線は延長5030m、日立市の金沢町地内道路(市道6750号線)区間は延長450mとなる。全体事業費は約135億円を見込んでいる。
区間内には、延長2084mの真弓トンネルや橋梁を整備。日立市では、トンネル区間の一部を除いて市が改良工事などを行い、常陸太田市ではトンネル区間や橋梁などを含めて全区間を県に委託して設計や工事を進めている。
橋梁の整備では、これまでに2橋(4号橋、6号橋)の下部工事までが完了。24年度には、ピーエス・コンストラクション(東京都港区)の施工により6号橋の上部工事に着手した。6号橋の上部工事の形式は、延長131.4m(幅員12.5m)のPCポステン式3径間連結コンポ桁橋となる。
本年度は、4号橋の上部工事を発注するほか、3号橋の下部工事、道路改良工事、トンネルの仮設進入路工事などを計画する。13日に公表された県の発注見通しによると、4号橋の上部工事とトンネルの仮設進入路工事(仮桟橋設置工事)は道路建設課から第2四半期に発注。3号橋の下部工事や道路改良工事などは常陸太田工事事務所から計5件の発注が予定されている。
トンネル区間については、設計までがほぼ完了。27年度ごろの着工を目指して準備を進めているところで、25-26年度の2カ年で進入路整備などの準備工事を行う。本体工事は掘削などに2年、設備などに1年の計3年間を見込んでいる。