新病院6階2万平方m 東松戸で12月に着工(徳洲会)
[2025/6/24]
医療法人徳洲会(大阪市北区)は、松戸市立福祉医療センター東松戸病院の南側跡地に、S造6階建て延べ約1万9900平方mの病院を新築する。病床数は198床、建物高さは約26m。設計は現代建築研究所(東京都新宿区)が担当し、施工は未定。既存建物の解体が完了後、12月に着工する。2027年9月の竣工、11月の開院を見込んでいる。
工事名称は、仮称・東松戸福祉医療センター新築工事。
建設予定地は、松戸市高塚新田字天神山123番13。敷地面積は2万5000平方m。区域区分は市街化区域。用途地域は第1種中高層住居専用地域。建ぺい率は60%、容積率は200%。
同跡地は、東松戸病院の閉院に伴い、松戸市から6億6059万円で取得した。
外来診療は、内科と消化器外科を中心に12診療科を計画。病床数は、一般病床30床、回復期リハビリテーション病棟100床、地域包括ケア病棟48床、緩和ケア病棟20床を、それぞれ確保する。
配置図をみると、建物は敷地北側に配置し、建物周囲に約200台分の駐車場を整備、駐車場地下に雨水貯留浸透槽を設置する。南側には6516平方mの緑地を確保するとともに、浄化槽を配置し、下水は市川市の水路に放流する。
フロア構成をみると、1階に外来や救急室、患者サポートセンター、売店、ホール、2階にリハビリテーション科や人工透析センター、手術室、病棟、3階に病棟とテラス、4階に回復期リハビリテーション病棟、5階に多目的室や保育室、6階にテラスや機械室を配置する。
今後、人間ドックが受診できる健康管理センターの立ち上げも計画している。
地域貢献施設として防災倉庫を整備し、災害時には避難所としての役割を担う。
病院施工時は、バス回転場の確保が難しいため、一時的に路線バスの乗り入れを中止する。敷地内にある市川大野駅方面への通路は、これまで通りに通行可能とする。
既存建物の解体工事は、トッププランニングJAPAN(東京都中央区)が担当している。
徳州会は1973年1月の創立。全国で83病院を含む約400施設を展開している。職員数は約4万4000人。仮称・東松戸福祉医療センターは、同会が運営する県内で8つめの病院となる。
なお、北側分割地1万4155平方mは、松戸市が、隣接する介護付有料老人ホーム「松戸ニッセイエデンの園」の運営団体である公益財団法人ニッセイ聖隷健康福祉財団に、約30年後の建て替え用地として優先して売却する。建て替えまでの間は、多目的広場や公園、菜園を整備・運営することで地域に貢献してもらう。売買契約は25年度内の見込み。売却額は今後、協議により決定する。