大山公園に駐車場 公園広場整備指針 3施設でトイレ設置(守谷市)

[2025/6/26 茨城版]
 守谷市は、インクルーシブな公園広場整備のためのガイドラインをまとめた。遊具がある都市公園61施設のほか、今後新たに整備する公園などが対象。地区を5類型に分類し、規模に応じて施策を定めた。主なものでは大山公園やけやき台公園などで駐車場を整備。星の広場やまつのき公園、どんぐり公園など3施設ではトイレの設置を検討していく。

 分類の際には市内7地区の人口増加率や人口密度、年齢別の人口比率などを考慮。主な利用者層を想定し、それぞれ目標を設定した。

 このうち、松並青葉地区は人口・ファミリー世帯が増加しており、子どものあそび場として整備・改修を計画。大規模公園は北園森林公園1施設、街区公園は星の広場や天の川公園など5施設が立地する。北園森林公園では年齢別の遊具施設や自然と触れ合えるエリア、見守りスペースを確保。このほかの街区公園ではすべり台やブランコなどの整備に努める。星の広場ではトイレの設置を予定している。

 守谷地区では働き盛り世帯が増加を受けて、身近に運動のできる公園の整備を検討する。地区内には街区公園3施設を配置。日常的な運動習慣を支える健康遊具や短めのウォーキングコースなどを整備する。また、出入口にスロープなどを設置し、バリアフリー化に取り組む。

 北守谷地区と南守谷地区では幅広い世帯が継続して居住しているため、世代を超えて楽しめる公園を予定。大規模公園は立沢公園や板戸井公園など6施設、小規模公園は29施設(都市緑地含む)を整備している。大山公園とけやき台公園、土塔森林公園では市民からの要望が多い駐車場の新設を行う。小規模公園ではテーブルベンチの設置や適切な樹木の管理を進める。

 美園地区は働き盛り世帯と高齢者世帯が増加。健康づくりができる公園の整備を実施する。街区公園4施設のうち、乙子公園では駐車場の新設を検討。このほかの公園では低負荷な健康遊具の設置、短いウォーキングコースやベンチの整備を行う。

 緑地区とみずき野地区は高齢者世帯が増加しており、老朽化した公園が多い。バリアフリー化がされていないため、高齢者も子どもも過ごしやすい公園の整備を推進する。さくらの杜公園と四季の里公園では一部子ども向けの遊具を残しながら、低負荷な健康遊具やウォーキングコースなどを整備。11の街区公園では見守りやすい遊具施設や交流できる休憩スペースを導入する。

 整備にあたってはユニバーサルデザインの視点を基本とし、園路や便益施設などを必要に応じて配置。園内マップや入口の看板、点字やピクトグラムなど情報環境の確保を検討する。遊具は事故の発生が比較的多いことから、修繕や清掃などに取り組む。

 今後の維持管理・運営は民間活力を活用した公民連携手法を検討。コスト縮減を図るとともに、利用者のサービス水準を維持する。

 計画策定に向けては23-24年度に検討委員会を開催。業務はジャクエツ(本社・福井県敦賀市)が担当した。

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