大口径推進は来月公告 須江山系の導水管敷設工(石巻広域水道)
[2025/6/27 宮城版]
石巻地方広域水道企業団(企業長・齋藤正美石巻市長)は、須江山系の導水管路耐震化事業で、18日に管路敷設工事2件の一般競争入札を公告した。2件とも口径900mmの導水管を開削工法により敷設する工事で、7月8日に開札する。来月には大口径(1350mm)推進工法による管路敷設工事の一般競争入札を公告する予定だ。
18日付で公告したのは須江山系導水管の敷設工事(その8)と同(その9)。2件とも工期は2026年3月27日まで。
その8は石巻市鹿又字新内田地区で口径900mmのダクタイル鋳鉄管を延長251.6mにわたって敷設するほか、ソフトシールバタフライ弁1基や急速空気弁1基を取り付ける。
その9は同市須江字正太郎地区で口径900mmのダクタイル鋳鉄管を延長302.4mにわたって敷設するほか、急速空気弁2基を設置する。
入札の参加資格は2件とも同市か東松島市に本社があり、同企業団から水道施設工事がA等級の資格認定を受けていることなど。7月4日まで参加申請書や入札書を受け付け、同8日に開札し、事後審査を経て落札決定する。
来月に公告を予定しているのは須江山系導水管(推進)の敷設工事(その2)。施工場所は石巻市鹿又字受取他3字で、口径1350mmのヒューム管を延長50mにわたって敷設する見込み。工期は8カ月。
須江山系の導水管路耐震化事業は、導水管路を1系統から2系統に増やすため、全体で延長4.6kmの新たな管路を設ける。対象区間は石巻市鹿又地区の取水場から須江山浄水場まで。
2023年度予算では同事業に8カ年(2023~30年度)で43億4597万円の継続費を組んだ。導水管の敷設工事は同年度から段階的に進めており、これまでに約半分の工事を発注した。現時点では28年度までの全体完成を予定している。新しい導水管路の調査測量設計業務は新日本設計(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。