南那須水処理センター周辺に 新し尿処理施設建設候補エリア 32年度の供用開始へ(南那須広域)
[2025/7/4 栃木版]
南那須広域行政事務組合(組合長:川俣純子那須烏山市長)は、新たなし尿処理施設となる汚泥再生処理センターの整備計画で、建設候補エリアに那須烏山市の南那須水処理センター周辺を選定した。今後は年度内に具体的な建設候補地を決定し、2032年度の供用開始を目指す。
現在のし尿処理施設は保健衛生センター内(大桶444)に所在し、1985年に建設され2015年に基幹改良整備工事を行っている。標準脱窒素処理方式を採用し、処理能力は1日あたりし尿が26キロリットル、浄化槽汚泥が44キロリットルとなっている。
し尿処理施設は稼働開始から38年が経過して設備の老朽化や設備・配管の経年劣化が懸念されるほか、1日あたりの搬入量も施設規模の半分程度となり、浄化槽汚泥の搬入率も増えている。搬入物の質や量が稼働開始時期から大きく変動しており、組合は新施設の更新を計画した。
整備基本計画で、新施設は処理方式を生物学的脱窒素処理方式とし、たい肥へ資源化する。計画処理量は1日あたり40キロリットルを上回ると想定。整備スケジュールは、27・28年度に基本設計や事業者選定を行い、29~21年度に建設工事を行う。
6月29日に行われた地元住民向けの説明会では、たい肥化機能についての意見が出ており、組合ではたい肥化機能を見直す可能性もあると答えていた。