図書館機能など検討 湖北台の市有地活用(我孫子市)

[2025/7/8 千葉版]

東消防署湖北分署と旧行政サービスセンター(上)と市民センター

東消防署湖北分署と旧行政サービスセンター(上)と市民センター

我孫子市は、東消防署湖北分署跡地など、湖北台3丁目市有地の活用に向け、8月に民間事業者を対象としたサウンディング調査を実施する。仮称・湖北消防署の建設が進み、2026年度前半には全機能の移転や廃止が完了することから、市場性や活用アイデアを把握し、図書館分館の整備も含めて、周辺公共施設の再配置を検討する。

湖北駅南側の湖北台地区には、昭和40年代前半に進められた住宅地開発とほぼ同時期に整備した公共施設が立地し、いずれの施設も老朽化が進んでいる。

湖北台3丁目市有地の敷地面積は約1650平方m。用途地域は近隣商業地域、地目は宅地。建ぺい率は60%、容積率は200%。JR成田線「湖北駅」の南西約300mに位置する。

このうち、行政サービスセンターは、湖北駅南口付近のテナントビルに移転。老朽化と狭あいの著しい東消防署湖北分署は、仮称・湖北消防署として、28年度前年に中里地区へ移転拡充する。現在使用中の市民センターも廃止する予定で、26年度には全機能の移転や廃止が完了する。

一方、浄水場の敷地内にある図書館湖北台分館は、書架や家具が増え、開館当初より2階の重さが増していることなどを考慮し、利用者の館内立ち入りを制限するなど、サービスを縮小して運営しており、地元住民からは図書館分館の整備に期待する声が聞かれている。

そこで、市有地の活用に興味のある民間事業者と対話し、参入意向や市への要望などを把握、跡地活用に向けた検討を本格化することにした。

対話内容は、事業参画の意向や参加する際の課題、市への要望、事業手法、事業イメージ、施設の概要、事業期間など。

星野順一郎市長は、湖北台3丁目市有地の活用について、「民間との連携を深めた多様な跡地利用の中で、図書館建設も含めて検討を進めていきたい」と話している。

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