再整備構想を検討 白井、西白井2駅周辺(白井市)
[2025/7/10 千葉版]
白井市は、白井駅と西白井駅周辺地域について、駅周辺ビジョン(骨子)の策定に着手する。市民の利便性向上や地域の魅力創出や活性化を図るために、住宅・商業ニーズを把握し、コンセプトや導入機能などを盛り込んだ再整備構想としてまとめる。同ビジョンをもとに、まちづくり協議会とのパートナーシップのもと、民間活力を活用したまちづくりに着手する方針だ。
9日には、駅周辺等活性化調査支援業務の委託事業者を選定する指名競争入札を公告した。履行期限は2026年3月まで。
業務の対象範囲は北総鉄道の白井駅と西白井駅から、それぞれおおむね半径500mの範囲。
駅周辺再整備構想に関する検討では、住宅・商業ニーズを把握し、既往調査を整理。コンセプトや導入機能などを検討し、基本構想としてまとめる。イメージパースは2~3案を作成する。
また、事業スキームやスケジュール、事業化に向けた進め方などについても検討する。
一方、交通サービス整備に関する検討では、課題を整理し、課題解決に役立つ先進他都市の事例などを調査。交通サービス整備の方向性、駅周辺再整備における導入・整備機能などを検討する。
白井駅と西白井駅の両地区は、まちびらきから40年以上が経過し、施設が老朽化・陳腐化していることや、近隣に大型商業施設が立地したことなどにより地域の賑わいが喪失するなど、さまざまな課題が生じており、それぞれの地区で「駅周辺地区まちづくり協議会」を設立するなど、地区の将来像について検討を進めている。
西白井駅周辺地区については、事業検討パートナーの募集手続きを進めており、エントリーシートの提出を11月21日まで受け付けている。
事業検討パートナーには、地権者との合意形成を図りながら、計画的にまちづくりを推進していくため、土地の共同利用や有効活用、各種施設の誘致、公共サービスの再編などについて、民間活力を活用した具体的なまちづくりを提案してもらう。
白井駅周辺地区については24年度に、今後予定している事業検討パートナーの募集に向けサウンディング調査を実施し、6社から公共機能を含む複合商業施設や住宅郊外型スーパーマーケットなどの整備に関するアイデアや意見が寄せられた。年度内に再度、サウンディング調査を実施し、その後、事業検討パートナーを募集することにしている。