49工事と64業務 優良工事等表彰 鈴縫工業がDX大賞 安全管理優良受注者に県内32社(関東整備局)
[2025/7/18 茨城版]
国土交通省関東地方整備局(橋本雅道局長)は17日、さいたま市内で優良工事等局長表彰式を開催した。優良工事関係は、対象工事969件から優良工事49件(重複除き47社)と優秀工事技術者41人、安全管理優良受注者205社(同174社)を選定。優良業務関係では、対象業務1515件から優良業務64件(同41社)と優秀技術者64人(同61人)を選定した。このほか、関東インフラDX大賞に23件の工事や業務が選ばれた。県内事務所の管轄では、優良工事・優秀工事技術者表彰で10件と8人、優良業務・優秀技術者表彰で7件と7人が受賞。関東インフラDX大賞では、鈴縫工業など4件が表彰された。また、安全管理優良受注者表彰では県内32社が受賞している。
優良工事等局長表彰の審査は、同局や管内の53事務所により推薦された河川・道路・営繕・港湾・空港の工事や業務の中から、優良工事等選定委員会(港湾空港関係は表彰審査委員会)が行い決定。局長表彰の受賞者は、総合評価方式の入札契約手続きで企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。
このうち、優良工事表彰は1975年度に開始。本年度の受賞工事は計49件(重複除き47社、JVはJVとしてカウント)となった。建設業者の技術向上や円滑な事業の推進を図ることを目的に、技術審査は工事の難易度や創意工夫、安全対策への取り組みなどを重点的に行っている。
41人が選ばれた優秀工事技術者表彰は89年に開始。優良工事を担当した現場代理人や主任(監理)技術者を対象に、管理能力や技術能力、仕事に対する積極性、誠実性などを審査する。
安全管理優良受注者の表彰は、直轄工事の工事事故が増加傾向にあった01年度から開始した。安全対策の向上と円滑な事業推進を目指し、一般土木工事やアスファルト舗装工事など多くの工事を完成させた者から、無事故継続など安全管理に優れた者を選定している。本県関係では32社が受賞。内訳は一般土木工事で26社、造園工事で1社、維持修繕工事で5社となっている。
優良業務・優秀技術者の表彰では、業務計画段階から全体を掌握しつつ、優れた企画力を発揮し、積極的で斬新な提案を行うなどの創意工夫に優れたものや、技術的に高度で複雑な業務を遂行し、優良な成果として取りまとめたものなどを表彰。関東インフラDX大賞は、整備局所管の工事や業務に関し、「生産性向上」及び「働き方改革」等につながる優れた取り組み選定している。
表彰式であいさつした橋本局長は、受賞者の功績に敬意を示しながら「建設業は地域の担い手として欠かすことのできない存在。今回の受賞に誇りを持って、地域の安心・安全確保のために技術の研さんと技術力の向上に繋げてほしい」などと祝辞を述べた。
受賞者からは戸邊建設(千葉県野田市)の戸邉克己代表取締役があいさつし、「受賞は施工にあたり的確なアドバイスをいただいた関係者のおかげ。これからも地域の力になるように尽力したい」と謝辞を述べた。