49工事と64業務を選定 優良工事等局長表彰式を開催(関東地方整備局)
[2025/7/18 栃木版]
国土交通省関東地方整備局(橋本雅道局長)は17日、埼玉県さいたま市で2024年度優良工事等表彰式を開催した。優良工事関係は対象工事969件の中から、優良工事49件(重複受賞除き47社)と優秀工事技術者41人、安全管理優良受注者205社(重複除き174社)を選定。また優良業務関係は、対象業務1515件から優良業務64件(重複除き41社)と優秀技術者64人(重複除き61人)を選定した。県内からは、優良工事・優秀工事技術者表彰で榎本建設など4件と3人、優良業務・優秀技術者表彰でパスキン工業など6件6人が受賞。このほか、安全管理優良受注者表彰では県内企業14社が受賞した。 =2面に本県関係優良工事、優良業務の概要および選定理由
安全管理優良受注者に県内14社
表彰式で橋本局長は、受賞者の功績に敬意を示しながら「建設業は地域の担い手として欠かすことのできない存在だ。今回の受賞に誇りを持って、地域の安心・安全確保のために、技術の研さんと技術力の向上につなげてほしい」などと式辞を述べた。
これに対し、受賞者を代表して戸邊建設(千葉県野田市)の戸邉克己代表取締役が「今回の受賞は、施工にあたり、的確なアドバイスをいただいた関係者のおかげだと感じている。これからも地域の力になるように尽力したい」と謝辞を述べた。
優良工事等局長表彰の審査は、同局や管内の53事務所から推薦された河川・道路・営繕・港湾・空港の工事や業務の中から、優良工事等選定委員会(港湾空港関係は表彰審査委員会)が審査して決定した。局長表彰の受賞者は、入札契約手続きで企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。
このうち優良工事表彰は、前年度の完成工事を対象として1975年度に開始され、今回で50回目。建設業者の技術向上や円滑な事業の推進を目的に、同局の発注工事を優秀な成績で完成させた業者を表彰している。選定方針は、工事成績が優良なものやその功績が顕著なもののほか、工事の難易や創意工夫、安全対策への取り組みなどが特に優れているものを表彰する。
また優秀工事技術者表彰は、優良工事を担当した現場代理人や主任(監理)技術者から選定しており、1989年に開始して今回で36回目。技術者の誇りと資質の向上を図り、円滑に事業を推進することなどを目的に、管理能力や技術能力、仕事に対する積極性、誠実性などを重点的に審査する。
優良業務・優秀技術者表彰は1991年度に開始され、今回で34回目となる。その成果や業務への取り組み方が優秀で他の模範となるものを表彰することで、技術力の向上や円滑な事業の推進に資することを目的としている。選定方針は、業務の成績が優良なもの、またはその功績が顕著なもののほか、創意工夫がみられるものや、技術的に高度で複雑な業務を遂行し優良な成果として取りまとめてあるものを表彰する。
安全管理優良受注者の表彰は、直轄工事の工事事故が増加傾向にあった2001年度から開始され、今回で24回目となる。関東地方整備局発注の全工種(港湾空港部を除く)および港湾土木工事を完成させた者から、累計完成工事量が多く無事故を継続するなど、安全管理に優れた者を表彰する。
安全管理優良受注者は今回、本県から一般土木工事で▽磯部建設(完成工事件数6件)▽岩澤建設(同5件)▽小島土建(同3件)▽東武建設(同4件)▽谷黒組(同4件)▽東日本土木(同9件)-の6社が選定された。また、アスファルト舗装工事で▽川上建設(同6件)▽光洋建設(同4件)-の2社、鋼橋上部工事で東綱橋梁(同7件)、建築工事で松本建設(同5件)、法面処理工事で佐藤組(同3件)、維持修繕工事で▽川上建設(同10件)▽東日本土木(同4件)-の2社、橋梁補修工事で川上建設(同3件)が選定されている。