第3四半期に設計 総合保健センター 本体工事は来年度着手(石岡市)

[2025/7/25 茨城版]
 総合保健センター(仮称)の整備を計画している石岡市は、第3四半期に施設本体と外構の設計に着手する。設計は2件に分離し、いずれも一般競争入札で発注。当初予算には1億1084万円を確保した。業務の履行期間は12カ月程度を見込む。設計策定後は26年度に建設工事を行い、27年度の開設を目指す。概算工事費は約12億2000万円を試算している。

 新たな総合保健センターの整備は老朽化が進む石岡保健センターと八郷保健センターを統合し、実務効率性の向上を図るもの。建設地はひまわりの館の北側8607平方m。市街化調整区域で建ぺい率は60%、容積率は200%となっている。

 基本計画によると、施設には▽健康づくり支援機能▽子育て支援機能▽その他機能──を導入。健康づくり支援機能では検診ホールや検診室、計測室、問診室、保健指導室、栄養指導室などを配置する。

 子育て支援機能では石岡保健センターに設置しているこども家庭センター機能を整備。また、妊産婦相談室、児童発育・発達相談室、家庭相談室、救護室などを検討する。その他機能では事務室や会議室、更衣室、トイレなどを設置。1日あたりの想定利用者数は100人程度を見込む。

 必要面積は約2400平方mを想定。子どもの安全性確保などの観点から、建物は平屋とする。ひまわりの館内でイベントを開催する際に駐車場不足が発生していることを踏まえ、新施設の敷地内に駐車場を整備していく。

 また、施設北側を走る市道A2081号線では道路改良工事を計画。現在は屈曲しており視界が悪いため、延長300mの視距改良を図る。路線測量と道路設計はいずれも元和設計(石岡市)が担当。

 保健センターと市道拡張については近く用地取得の仮契約を締結する。用地取得費は2140万4472円、物件移転補償費は914万3561円を予定。取得の議案は遅くても9月議会には上程する考え。

 既存施設の取り扱いとして、石岡保健センターは施設の老朽化が著しいため、併設している杉並コミュニティセンターとあわせて建物を解体。一部借地があるため、跡地利活用の方針については今後検討を行う。八郷保健センターは土地と建物の民間への一体的な譲渡を計画している。

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