P-PFIなど検討 境川河口の公園整備(浦安市)
[2025/8/2 千葉版]
浦安市は、境川の河口部エリアについて、官民連携手法を活用しながら市民が水辺に親しめる公園などの整備を計画している。Park-PFIの導入など最適な事業スキームを検討するため1日に、官民連携事業検討業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。税込の委託上限額は1552万1000円。履行期間は2026年3月まで。事業者の募集時期は未定となっており、今後の事業スケジュールは、同業務の中で検討する。
対象エリアは、公園建設予定地3.4ha、総合公園13.2ha、高洲海浜公園5haの計21.6ha。公園建設予定地だけでなく、高洲海浜公園や総合公園と連続性のある空間整備を計画している。
主な業務内容は、関係団体などへのヒアリング調査、事業スキームの検討、サウンディング調査、事業スケジュールの作成、VFMの試算など。
このうち、事業スキームの検討では、魅力の向上やにぎわいの創出に向けて、将来的な方針に加え、官民連携による公園の整備、管理運営の概ねの方向性などを検討し、事業スキーム案として取りまとめる。
参加資格では、Park-PFIやデザインビルド方式などの公園に関する官民連携事業の検討業務を履行した実績を求めている。
参加申込と提案書を9月3日まで受け付け、第1次審査結果を17日に通知。ヒアリング審査を10月1日に実施し、審査結果を10月上旬に通知する予定だ。
23年3月策定の基本計画では、整備施設として飲食店を併設した管理棟や有料駐車場、芝生広場など想定している。
23年に実施したサウンディング調査には6事業者が参加し、カフェ・レストラン、カヌーやカヤックの艇庫を整備するアイデアなどが寄せられた。
事業手法については、Park-PFIとデザインビルド、高洲海浜公園含めた指定管理者制度を組み合わせた手法など、さまざまな提案があった。
携帯電話端末のデータを活用した人流データの集計・解析など、サウンディング調査を実施するためのポテンシャル調査業務は、中央コンサルタンツが担当した。