野球場の配置計画検討 貞元地区14haにロッテ2軍が移転(千葉県君津市
[2025/8/6 千葉版]
君津市は、千葉ロッテマリーンズ(千葉市美浜区)のファーム(2軍)本拠地移転に伴い、スタジアムなどを整備する貞元総合公園(仮称)について、基本計画の検討を本格化する。5日に基本計画・造成設計業務の委託先を選定する一般競争入札を公告した。野球場の配置や整備・管理手法などを検討するほか、概算事業費を算出する。2030年の供用開始を目指す。
君津市と千葉ロッテマリーンズは本年4月、選手育成の拠点となるファーム本拠地の移転に向けた基本協定を締結。両者が連携しながら、野球場3面や屋内練習場、クラブハウスなどを備えたボールパークを整備することで合意した。
公園の整備予定地は、JR君津駅から南側約1kmの小糸川を渡った貞元地区の約14ha。市街化調整区域で、農地が広がっている。
施設は、観客席付き野球場(スタジアム)や野球場(グラウンド)、屋内練習場、クラブハウス、園路などを想定。建設費は、類似の同規模施設を参考に150億円程度を試算している。
基本計画では、施設の配置計画を検討するとともに、事業費を概算する。整備・管理手法については、PFIやDB、指定管理者制度、パークPFIなどの手法を整理し、費用便益比を算出する。履行期間は26年3月まで。
一般競争入札の参加資格として、入札参加資格者名簿の「測量・コンサルタント」で大分類「土木関係建設コンサルタント業務」、中分類「造園」に搭載されていることのほか、業務実績などを求めている。
6月補正予算ではボールパーク整備推進事業で基本計画や造成設計などの業務委託料のほか、視察に要する費用などで9064万円を予算化。併せて、事業者募集・選定支援業務で限度額2994万円の債務負担を設定している。
5月に新設した市ボールパーク推進課によると、基本計画の成果などを踏まえ、26年度にも事業者を募集する方向で検討している。