中丸川で調整池 主要事業 国道118号BPは補償調査(県常陸大宮土木)

[2025/8/6 茨城版]
 県常陸大宮土木事務所(寺田明弘所長)は、本年度の主要事業をまとめた。道路関連では国道118号那珂・大宮バイパスや国道245号久慈大橋4車線拡幅に係る用地補償調査、用地買収を推進。河川関連では中丸川改修事業で調節池整備に係る堤体本体工などを実施する。また、神奉地橋の耐震補強工事、中玉川橋側道橋の修繕工事などにも取り組む。

 国道118号那珂・大宮バイパスは常陸大宮市下村田から那珂市飯田までの区間で4車線化を進めているもの。これまで常陸大宮市側から那珂市中里までの4.7kmの区間が完了。現在は残る3.6km区間のバイパス整備を行っており、本年度は用地補償調査や用地買収を進める。事業は1996年に開始し、全体計画は延長8300m(幅員28m)。事業費ベースでの24年度末の進捗率は65%としている。

 国道245号久慈大橋4車線拡幅では用地補償調査、用地買収を実施する。常陸那珂開発地区や東海村の原子力関係事業所の集積地区を通ることで慢性的な交通渋滞が発生しており、東海村豊岡までの15km区間で4車線化が完了。引き続き、高萩工事事務所管内の久慈大橋の架け替えにあわせて、残る400mの整備を進める。事業は19年度に開始し、幅員は22m。進捗率は8%。

 国道123号御前山バイパスでは用地補償調査、用地買収を計画。水戸土木事務所管内の那珂川大橋の架け替えに伴い、900mのバイパス整備を行っている。事業は20年度に開始しており、幅員は12m。進捗率は14%。

 常陸那珂港山方線(水戸外環状道路)では用地補償調査、買収のほか、JRに橋梁下部工事を委託する。現在は国道245号から国道6号までの6.1km区間において、暫定2車線の供用を目指し事業を進めている。事業は19年度に開始し、4車線での幅員は25m。進捗率は13%。

 中丸川では調節池の提体本体工や周囲提工などに加えて、河道改修の排水樋管設計、地質調査などを実施する。洪水時の河川の氾濫による家屋の浸水、田畑の冠水などによる農作物への被害防止は目的。全体計画は河道改修が延長7600m(本郷川1200m含む)で、調節池が14.3ha。総事業費は144億5000万円を試算している。進捗率は74.6%で、これまで河道4.5km(本郷川0.2km含む)が概成した。

 橋梁の耐震化・老朽化対策事業では緊急輸送道路の修繕工事を推進。耐震補強では国道118号の神奉地橋などを計画している。全体計画は38橋。老朽化対策では中玉川橋側道橋の修繕などを予定しており、今後62橋の修繕に取り組む。

 常陸大宮土木事務所はひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東海村の3市1村を管轄。道路や河川、海岸などの整備、維持管理を行っている。

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