DBO方式が最適 新リサイクルセンターの検討報告書(我孫子市)
[2025/8/8 千葉版]
我孫子市は、リサイクルセンターの整備に向け、資源化施設整備運営方式等検討委員会の報告書をとりまとめた。競争性や効率性、安定性、リスク管理などの観点から、事業方式はDBO方式が望ましいと結論づけている。事業者アンケート調査を踏まえた設計・建設費は88億3000万円(税抜)。整備事業者は総合評価型・一般競争入札で2026年度に選定し、27~29年度の3カ年で設計施工、30年度の稼働を目指す。
資源化施設整備運営方式等検討委員会(委員長・渡辺健成副市長)は、24年7月、25年1月と2月の計3回にわたって開催し、事業方式のほか、事業経済性、事業実施にあたっての課題と対策などについて意見を交わした。
報告書のとりまとめにあたっては、民間企業意向調査を実施し、プラントメーカー4社から回答が得られた。
事業方式に関する質問では、PFI方式に1件、DBO方式に3件の事業者が「非常に関心がある」もしくは「関心があり条件が整えば参加したい」と回答。事業期間については、事業方式に関わらず20年の回答が最も多かった。
同結果をふまえ、報告書では、設計・建設期間3年間、運営・維持管理期間20年間を仮設定している。
事業方式の評価は、定量的評価、定性的評価の観点から行い、事業経済性はDBO方式が最も高かった。バリュー・フォー・マネー(VFM)は0・7%で、DB+単年度委託方式と比べて約7824万円(現在価値換算)の割安という結果となった。
建設予定地となる旧クリーンセンターの解体と土壌汚染対策工事は、村本・板橋特定建設工事共同企業体が落札した。工期は28年1月まで。
整備運営事業発注支援業務は、国際航業(東京都新宿区)が担当する。履行期間は27年3月末まで。