下水道の全体計画変更 北上川下流流域で委託へ(宮城県東部下水)
[2025/8/5 宮城版]
県東部下水道事務所は、北上川下流流域などの下水道他全体計画を変更するため、変更図書作成業務を一般競争入札で委託する。業務委託に当たっては25日まで参加申請書、26~27日に入札書を受け付け、28日に開札する。全体計画の変更に当たっては、流域下水道の構成自治体でも年度内に計画を変更することから、その変更内容も踏まえて浄化センターの整備や管渠の改築に関する事業計画と、概算事業費などを見直す。
今回委託する業務は、北上川流域下水道と北上川下流東部流域下水道の全体計画や、下水道法事業計画(以下、事業計画)を変更することが目的。
全体計画は基礎調査、下水道整備の基本方針の確認、基本事項の検討、汚水管渠計画、汚水ポンプ場計画、終末処理場計画、財政計画の策定、提出図書の作成を行う。このうち財政計画の策定は、概算事業費や事業計画をまとめる。
事業計画については変更に関する資料作成までを行い、事業計画の提出図書の作成と、都市計画法事業認可に関しては、次の業務での対応とする。
今回の業務は予定価格が2296万8000円。履行期間は2026年3月16日まで。入札の参加資格は県内に事業所があり、建設コンサルタント(下水道)がA等級であることなど。
北上川流域下水道は、構成自治体が石巻市と東松島市。全体計画の計画面積は石巻市が現行の2590.3haから1648.8haに、東松島市が1172.5haから1191.5haに変更する予定。
北上川下流東部流域下水道は、構成自治体が石巻市と女川町。全体計画の計画面積は石巻市が1546.6haから1161.9haに変更する予定。女川町は374.1haで変わらない見込み。
なお、現行の事業計画は2026年度までとなっているため、27年度以降の計画を策定し、来年度に国土交通省に申請する。全体計画は現行の計画期間が2035年度までとなっており、事業計画の変更内容(27年度以降の事業計画)を反映させるために見直す。
管渠の劣化調査公告 北上川下流東部
同事務所は、北上川下流東部流域下水道他の管渠劣化調査業務を一般競争入札で委託する。4日付で入札手続きを公告しており、25日まで参加申請書、26~27日に入札書を受け付け、28日に開札して総合評価で落札者を決める。
この業務は北上川の東部流域と下流流域の管渠が対象で、延長1218mの本管TVカメラ調査工や、マンホール20カ所の劣化調査を行う。予定価格は1698万7000円。履行期間は26年2月27日まで。
入札の参加資格は県内に事業所があり、建設コンサルタント(下水道)がA等級であることなど。総合評価の技術資料は27日まで受け付ける。