延べ9920㎡で179億円 新公会堂 基本構想・基本計画案まとむ(古河市)

[2025/8/19 茨城版]
 古河市の(仮称)市新公会堂基本構想・基本計画市民委員会はこのほど、12回目の会議を終え、基本構想・基本計画案をまとめた。それによると、新公会堂の施設規模は延べ面積9920㎡で、約1300席の大ホール、約300席の小ホールなどを想定。概算事業費は約179億円と見積もった。32年度の運用開始に向けて準備を進める。
 市では、市民の文化芸術を支える中核施設の整備が長年の課題になっていた。新公会堂を市民に求められている役割や機能などを反映する施設にするため、23年度に同委員会を立ち上げ、市民や文化団体からアンケート、ヒアリングに加え、建設候補地や施設機能を検討。24年度には、先進施設視察研修や中高生や市民のワークショップなどを通し、施設機能、規模、ゾーニング、配置方針などの方向性や役割を詳細検討してきた。
 新公会堂の基本的な役割としては、いつでも文化芸術に触れられる機会づくり、市民の文化芸術活動拠点、文化芸術を核としたコミュニティの創出、次世代の文化芸術活動の育成拠点などを柱としている。
 基本構想・基本計画案によると、新公会堂(延べ面積9920㎡)は、上質な鑑賞ができる約1300席の大ホール(床面積6400㎡)、移動観客席を備えた多機能型の約300席の小ホール(同1250㎡)、防音機能を備えたスタジオ4室(同120㎡)、憩いや交流の場となる共用ロビー(同1300㎡)、事務室(同300㎡)、設備室(同550㎡)などを設ける。建設候補地は、未来産業用地開発事業(大堤地区)土地利用調整区域内の約2.7ヘクタールを想定している。
 概算事業費は約179億円と見積り、内訳は設計に約8億円、建物整備に約143億円、外構整備に約8億円、造成に約12億円、調整池に約8億円、備品に約4億円としている。事業手法には、従来方式のほか、DBO方式やPFI方式などの導入も検討するという。
 事業スケジュールは、27年度までに管理運営計画の策定や事業者選定準備・募集を行い、28年度から31年度までに造成、設計、工事に着手、32年度に運用開始する予定だ。
 今後は、パネル展や意見ヒアリング、アンケート、シンポジウムを行い、基本構想・基本計画を固める。なお、基本構想・基本計画案に関するパブリックコメントも31日まで募っている。詳細はプロジェクト推進課まで。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.