沢渡川で護岸工 主要事業 大洗友部線BPの改良工事(県水戸土木)
[2025/8/20 茨城版]
県水戸土木事務所(成瀬真勝所長)は、25年度の主要事業をまとめた。道路関連では大洗友部線バイパスや玉里水戸線の道路改良舗装工事などを進めるほか、国道123号那珂川大橋架替事業で橋梁下部工事に着手。河川関連では沢渡川の護岸工事や地盤改良工事、石川川の河川改修工事を予定する。また、海岸事業や急傾斜崩壊対策事業、偕楽園公園整備事業などに取り組む。
道路整備のうち、大洗友部線バイパスでは用地補償や道路改良舗装工事を進める。茨城町内の国道6号から西側の区間を整備し、茨城中央工業団地や北関東自動車道茨城町西ICのアクセス向上を図る。事業は1995年度に開始し、全体計画は延長6850m(幅員27m、4車線)。平日24時間当たりの現在交通量は2755台。
玉里水戸線バイパスでは用地補償や道路改良舗装工事を行う。整備により安全性の向上と交通の円滑化を目指す。事業は94年度に開始し、全体計画は延長2220m(幅員15m、2車線)。現在交通量は2120台。
那珂川大橋架替事業では用地補償や橋梁下部工事を予定。既存の橋梁の老朽化などを受けて架け替えるもので、緊急輸送道路の機能確保や交通の円滑化が目的。事業は20年度に開始し、全体計画は延長800m(うち橋梁部320m、幅員12m、2車線)。現在交通量は5673台。
河川整備のうち、沢渡川河川改修事業では護岸工事や地盤改良工事、掘削工事を実施する。本川の桜川とあわせて浸水対策や冠水対策を進めており、整備により治水安全度と河川環境が向上。事業は72年度に開始し、全体計画は桜川が延長4200m、沢渡川が延長2900m。
石川川では河川改修工事を進める。下流域の集落の浸水被害軽減を図るため、三又橋から石川橋までの河川護岸整備を優先して行っている。事業は92年度に開始し、全体計画は延長2400mとする。
海岸事業では大洗海岸と磯浜海岸の養浜工事を計画。近年の土砂供給量減少に伴うもので、海岸線保全と自然豊かな海浜空間を維持、創出する。大洗海岸は01年に事業を開始し、全体計画は延長4662m。磯浜海岸は20年度に開始し、全体計画は突堤延長70m、養浜工3万4000立方m。
急傾斜地崩壊対策事業では弁財天2地区で法面対策工事と擁壁工事を行う。張り出しや崩落の対策を実施することで、人家27戸と県道紅葉石岡線を保全する。事業は14年度に開始し、全体計画は延長370m。
公園事業では偕楽園公園の園路改修工事、門扉改修工事、トイレ改修工事を推進。保全活用計画や魅力向上アクションプランなどの指針に基づき、利用者に対する良好な都市景観を提供。事業は68年に開始し、全体計画は65.1ha(開園面積58へクタール)。
水戸土木事務所は水戸市、笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町の3市3町を管轄。道路や河川のほか、海岸や公園、ダムなどの整備・維持管理を行っている。