歩道や電共を整備 今市氏家線 街路事業の東側140mで(県日光土木)

[2025/8/20 栃木版]

 県日光土木事務所は、主要地方道今市氏家線の日光市東町工区で、電線類の地中化と道路拡幅、歩道の整備を計画している。街路事業で実施している都市計画道路3・4・20号平町東町線外2路線の下今市工区の東側への延伸区間となるもので、整備延長は東武日光線の踏切までの約140m。こちらは街路事業ではなく、道路整備の予算を活用して2026年度の事業化を目指している。

 今市氏家線は日光市今市の小倉町交差点から、さくら市馬場のさくら警察署前交差点までを結ぶ、総延長約28kmの主要地方道。このうち起点の小倉町交差点から420m区間は、下今市駅前線および国道119号の交差点影響範囲とあわせ、都計道平町東町線外2路線の下今市工区として電線類の地中化と車道の拡幅、歩道の整備を実施している。この街路事業は26年度の完了を予定しており、同事務所では引き続き、東側の日光市道2031号線交点から東武日光線の踏切まで、延長140mの道路改築事業を計画している。

 この区間は両側に歩道が整備されているが、自転車が通行する路肩が未整備の状況。自転車利用者が多いにもかかわらず、自転車通行空間が未整備のため、自転車利用者と車両、歩行者が錯そうする可能性がある。

 また、両側歩道も南側は踏切手前までしかなく、踏切から先は北側にしか設けられていない。さらに、歩道には電柱が立っていて、部分的に歩道の幅も狭くなっており、自転車や歩行者の安全な通行を確保するため整備を計画する。

 現況の道路構造は標準部で車道6.0m、路肩0.5m×2と、歩道が北側3.5m、南側1.5mの計12.0mとなっているが、これを車道6.0mと自転車通行帯1.5m×2、歩道3.0m×2の、合計15.0mへと拡幅する。また、交差点部は右折レーンを設置するため、全幅18.0mとする。歩道の下には電線共同溝を設置し、トランスなどの地上機を北側に1基、南側に3基設置する。

 東町工区では昨年度から、踏切の東側も含めた延長約200mを対象に路線測量を協和測量設計(宇都宮市)、道路詳細設計をピーシーレールウェイコンサルタント(宇都宮市)に委託しており、本年度は繰り越して道路詳細設計の完了を図る。26年度には道路整備の事業化を図り、用地測量や用地取得へと進めていきたい考えだ。

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