道の駅検討委が初会合 候補地3カ所を提示 (千葉県富津市)
[2025/8/21 千葉版]
千葉県富津市道の駅整備検討委員会の初会合が20日、市役所で開かれた。2024年2月に策定した「道の駅」基本方針を踏まえ、候補地として、館山自動車道・富津中央IC周辺の3カ所を提示。委員会での議論を本格化するとともに、整備運営計画策定業務を委託する方針だ。
この委員会では、道の駅の基本計画策定に向けて必要な検討を進めていく。学識経験者や有識者、市議会議員ら12人で構成し、委員長に古賀学松蔭大学観光メディア文化学部教授が選出された。
道の駅の建設候補地は、館山自動車道・富津中央IC周辺とし、昨年度、適地調査等業務を公募型プロポーザル方式で日本工営都市空間(千葉事務所・千葉市中央区)に委託。候補エリアとその周辺を対象に、実現性や実効性の観点から候補地3カ所を抽出している。
候補地1は、富津中央IC入口交差点付近の約3.5ha、候補地2は富津中央IC入口交差点南部の約4.1ha、候補地3は浅間山運動公園南部の約1.5ha。総合評価を実施した結果、候補地1・2の優位性が高くなっている。
委員会で高橋恭市市長は、地域の活性化に向け、道の駅を整備する必要性を訴え、多様な立場からの意見を取り入れながら、着実に事業を進めていく考えを示した。
「道の駅」基本方針では、整備コンセプトとして「つながる富津~地域資源を連携し、にぎわいを創る道の駅~」を掲げ、整備方針を設定。導入機能は「休憩」「情報発信」「地域連携」「防災」の4つを基本とする。
導入機能から想定される施設として、駐車場、トイレ、子育て応援施設、情報提供施設、地域案内施設、地場産品・飲食施設、観光レクリエーション施設、地域振興施設、防災施設などを整理している。
整備手法は、道路管理者と市が分担して施設を整備する「一体型」を検討している。管理運営手法は、官民連携事業の1つとなるDBO方式やPFI(BTO方式)などを検討していく。
本年度予算では、道の駅整備運営計画策定業務委託料に2000万円を計上するとともに、26年度までに限度額2000万円の債務負担を設定している。