来月に設計プロポ 市民ホール 建設地の用地測量を公告(石岡市)
[2025/8/26 茨城版]
石岡市は、市民ホールの整備を計画している。建設地はいしおかイベント広場(若宮3-400-4)で、敷地面積は2万7478平方m。本年度から設計に着手する予定で、9月上旬に基本設計業務に係る公募型プロポーザルを公告する。設計の策定に先立ち敷地の測量に取り掛かるため、9月9日に一般競争入札を執行して事業者を選定。27年度前半までに実施設計を策定し、27-29年度の3カ年で本体工事を実施する。
市民ホールは老朽化により閉館した旧市民会館の代替施設として整備するもの。建設地は第一種住居地域に指定しているため、今後用途地域の見直しが必要。また、国分遺跡の範囲内であるため埋蔵文化財調査を実施する。
施設規模は約6000平方mを想定。導入機能として▽メインホール▽サブホール▽市民ギャラリー▽アトリエ・工作室▽音楽スタジオ▽和室▽デジタルスペース▽キッズスペース▽民間テナントスペース▽会議室▽学習スペース▽調理室──などを盛り込む。
このうち、メインホールは800席程度とし、可動式座席を採用。サブホールは平土間形式とし、200席程度の椅子が配置できる規模とする。関連諸室としてはホワイエや楽屋、技術諸室、倉庫などを配置していく。
市民ギャラリーでは市内の文化団体などが地域の芸術文化を発信できる空間を計画。アトリエ・工作室では創作過程やワークショップの作業風景を室外から見学できる視覚的に開かれた空間を検討する。
音楽スタジオでは練習などに利用できる空間とし、完全防音化を図る。また、演奏機材の配置や用途に応じた部屋の分割なども想定。
キッズスペースでは幼児や子どもが楽しめる遊具を設置。読み聞かせや紙芝居、伝統的な遊びが可能なエリア、子ども専用のトイレや手洗い場、空調設備や床暖房なども配備する。
このほか、屋外機能で広場や駐車場、駐輪場などを予定。駐車台数は500台程度、駐輪台数は100台程度を計画している。
施設の概算事業費は77億8000万円を想定。内訳は設計費5億4000万円、施設整備費62億円、外構整備費4億7000万円、備品購入費2億6000万円、埋蔵文化財発掘調査費3億1000万円。6月補正予算では測量業務委託料のほか、基本設計業務委託料1億1005万円、地質調査業務委託料1900万円を確保した。
基本設計の公募型プロポーザルは実施要領の公表後、参加意向申出書の提出を9月中旬まで受け付ける。書類審査やプレゼンテーション審査を実施し、12月下旬に受託候補者を選定。契約締結は来年2月ごろを見込む。
なお、測量業務の予定価格は1456万円(税抜き)。業務の履行期間は120日間。
参加資格は有資格者名簿で測量の希望を提出し、測量法に基づく測量業者の登録。地域要件は市内に本店の所在。また、15年度以降に国あるいは地方公共団体が発注した同種業務を元請けとして完了した実績を求める。参加申請は27日まで、入札書は28日から9月5日まで受け付ける。