歩道橋新設は2カ所 穀田地区/穀田線の道路拡幅(宮城県 富谷市)
[2025/8/23 宮城版]
富谷市は、穀田地区で市道穀田線の拡幅に伴って2カ所に歩道橋を新設する計画だ。当初は既存の橋を撤去してボックスを設ける予定だったが、残置して歩道橋を架けることにした。拡幅する延長は全体で851.5mを計画しており、瀬ノ木工区の346mと岩下工区の505.5m分けて工事を進める。拡幅工事は昨年度に初弾工を発注しており、本年度に第2弾工を発注する。
拡幅では幅員10.5mを確保し、うち7mを車道に充て、片側に3.5mの歩道を設ける。一部区間の線形も良くする。瀬ノ木工区には橋長4.5mの瀬ノ木橋、岩下工区には橋長5.3mの丸森橋が架かっている。この2橋には歩道がなく、水管橋が添架されているため、それぞれ隣に歩道橋を架けることにした。
工事は瀬ノ木工区から進める。昨年度は延長260m区間の初弾工事を安藤建設工業(富谷市)に発注した。この工事で瀬ノ木橋を撤去して新たにボックスを設けるはずだったが、同橋を残すことにしたため、工事内容を変更した。現在施工中で年度内の完成を目指す。
歩道橋の架設工事は今後に別途発注する。歩道橋の詳細設計業務は倉測建設コンサルタント(東北支店・気仙沼市)に委託した。同社は道路の詳細設計(修正設計を含む)も請け負っている。
昨年度に初弾工事を発注した時点では、総事業費に4億6000万円を試算し、2027年度の全体完成を目指していたが、これらは変更になる見込み。
拡幅第2弾工の入札参加を受付
同市は穀田線の拡幅に向け、第2弾工事を一般競争入札で発注する。29日まで参加申請書、9月16日まで入札書を受け付け、同18日に開札する。
第2弾工は施工延長が瀬ノ木工区の55mで、道路土工、61平方mの法面整形工、延長55mの側溝工、下層路盤工、上層路盤工、表層工、190平方mの透水性アスファルト舗装工、区画線設置工、延長45mの歩車道境界ブロックの設置などを行う。工期は2026年3月19日まで。
入札の参加資格は市内に本店があり、土木一式がA等級(850点以上)かB等級(850点未満)であることなど。
穀田線は富谷市役所南側の県道西成田宮床線との交差点から、大清水地区の市道富ケ丘明石線との交差点までに至る市道で、総延長が約3.7km。このうち851.5mは歩道が未整備で、路肩も狭いため、拡幅して歩行者の安全な通行を確保する。