児童支援センターに10億円 2カ年で中央公園の改修設計(つくば市補正)

[2025/8/27 茨城版]
 つくば市は、9月2日開会の定例会議に一般会計補正予算(第3号)を上程する。主なものでは児童発達支援センター整備事業で25-26年度の2カ年継続費を10億2261万円に増額。中央公園の改修では基本・実施設計委託料で2カ年継続費3304万円を組んだ。また、産業用地の開発に向けた民間事業者への公共施設整備の負担金として、40年度までの債務負担行為限度額30億円を設定している。

 児童発達支援センターは児童に対する療育訓練と保護者への支援を行う施設で、春日庁舎を改修して整備する。建物は1993年建築で、構造がRC造4階建て延べ面積4032平方m。

 今回の増額は受変電設備(キュービクル)や空調・換気設備の老朽化による改修のほか、外構改修、自家発電設備の新設などで追加費用を要するための措置。あわせて、施設内に設置する(仮称)教育センター春日の整備費についても、2カ年1億8046万円に増額している。設計はandHAND建築設計事務所・増山栄建築設計事務所JVが担当。

 中央公園では市民ニーズや老朽化した箇所への対応を図るため、改修を実施する。主な内容は園路や座り場(ベンチ)の整備、サインやモニュメントの再配置、トイレの改修など。小規模遊具設置の検討や植栽の適正な維持管理にも取り組む。26年度末までに設計をまとめ、27年度から順次工事を進めていく。

 産業用地の開発は企業誘致による経済の活性化を図るもの。対象は圏央道のつくば西スマートIC周辺の高須賀・上郷地区の約74ha。現況は田、畑、山林、雑種地、宅地などで、今後道路や上水道、公園、調整池などを整備する。 開発手法は地域未来投資促進法の活用を想定。現在は開発・立地の意向がある民間事業者とのサウンディング型市場調査を進めているところ。

 公共施設LED照明・空調改修事業では25-30年度の継続費9721万円を廃止し、新たに設計委託料390万円と工事費4200万円を充当。脱炭素先行地域計画エリア(つくば駅周辺)の公共施設の照明・空調改修にあたりESCO事業を予定していたが、2度の入札不調に伴い市の事業として進めるため、予算を組み替える。

 電話交換機更新検討支援業務委託料には990万円を計上。本庁舎の内線通話や外線との接続を管理する電話交換機(PBX)のリース期間が27年11月で終了するため、更新に向けた検討を実施する。

 道路関係では西栗山地区の歩道整備工事費を7000万円に増額。みどりの南小学校・中学校の通学路整備にあたり測量設計を行った結果、拡幅に係るL型擁壁整備や軟弱地盤対策の必要が生じたため。市道1級71号線整備事業では3000万円を配分し、雨水管の追加整備を行う。

 一般会計補正予算(第3号)は32億3401万円を追加。本年度の総額を1310億1114万円としている。

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