女川牡鹿線に8.6億円 石巻港埋め立てが5.1億円(宮城県の9月補正予算案)

[2025/8/27 宮城版]
 県は26日、9月補正予算案を発表した。一般会計は82億9600万円を追加し、総額を1兆0360億円とする。主な事業費は、本年度計上分と債務負担を合わせて道路橋梁整備事業(女川牡鹿線の大谷川浜小積浜道路)に8億5592万円、石巻港雲雀野地区の埋め立てに5億1000万円を措置。災害復旧事業では、河川等の土木施設に2億7500万円、庁舎等に2500万円、教育施設に2100万円を充てた。

 9月補正の普通建設事業費は25億9610万円で、前年度同期と比べ4.1%増。内訳は補助事業が12億2231万円、単独事業が9億9134万円、国直轄事業が3億8244万円。

 大谷川浜小積浜道路は3億5592万円を計上するとともに、限度額5億円の債務負担を設定。雲雀野地区の埋め立ては2億1000万円を計上するとともに、限度額3億円の債務負担を設定した。債務負担の期間は2026年度。

 土木施設はこのほか、仙台三本木線の落合工区に9600万円、国道286号支倉地区に9100万円を予算化した。

 災害復旧は、防風や融雪などで被災した施設が対象。庁舎等は農業・園芸総合研究所など、教育施設は白石工業高校などを復旧する。

 これ以外では、美術館リニューアル整備事業に2億0700万円、地域循環型エネルギーシステム構築事業に1億9700万円、電子入札等総合システム構築事業に1800万円、総合防災情報システム改修事業に3000万円、東京職員宿舎再整備事業に2億5850万円を充てるなどした。

 このうち、美術館はリニューアル工事を進めており、建築工事費などの増額分を計上。地域循環型エネルギーシステム構築事業は、営農型太陽光発電設備の導入を支援する。

 新規では、養殖施設等緊急対策事業に2000万円、脱炭素の森づくりモデル支援事業に5562万円、診療所継承・開業支援事業に2億7302万円を付けるなどした。養殖施設は、カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波で被害を受けたものを対象に、回収・処分費を助成する。

 補正予算案は、来月3日開会の県議会9月定例会に提出する。

工事請負議案は3件

 県議会9月定例会への提出議案は、予算議案の1件と予算外議案の16件。予算外議案のうち、工事請負契約の締結が3件、工事請負変更契約の締結が5件となっている。

 工事請負契約の締結は、県民会館・NPOプラザ複合施設(仮称)の新築電気工事と新築衛生工事、新築空調工事。電気はユアテック・日本電設工業特定JVと46億2220万円、衛生は中央管工業と32億7580万円、空調は高砂熱学工業と50億6607万2000円で契約する。

 工事請負変更契約は、旧笊川排水機場建設工事を橋本店と、旧笊川排水機場機械設備工事を谷工機社と、県佐沼高等学校校舎等改築工事(その1)を戸田・橋本店・渡辺土建特定JVと、県迫桜高等学校校舎等改修工事を丸本組と、県立視覚支援学校校舎等改築工事を奥田建設と、それぞれ締結する。いずれも請負金額が増額となる。

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