157橋が早期措置 宮城県内/24年度の点検結果(国交省とりまとめ)
[2025/8/28 宮城版]
国土交通省は、橋梁などに関する2024年度の点検結果をとりまとめ、道路メンテナンス年報(24年度)としてホームページに公表した。県内の施設を見ると、早期措置段階のIII判定を受けたのは、橋梁が157橋、トンネルが6施設、ボックスが1施設、横断歩道橋が10施設、案内板が1施設。これらは点検から5年以内に補修などの措置が求められる。緊急措置段階のIV判定は、仙台市の仲芝橋の1橋となっている。
24年度は5年に1度に行う点検の3巡目となるもので、III判定を受けた橋梁の内訳を道路管理者ごとに見ると、東北地方整備局が4橋、NEXCO東日本が15橋、県が86橋、仙台市が14橋、塩釜市が2橋、気仙沼市が4橋、登米市が6橋、栗原市が1橋、東松島市が4橋、大崎市が20橋、柴田町が1橋。
同局の対象橋梁は、橋長541mの国道4号名取大橋(仙台市)、76.9mの国道4号留場橋(栗原市)、99.7mの国道47号大深沢橋(大崎市)、19mの国道47号水無橋側道橋(同)。
NEXCOの対象橋梁は、仙台市内の6橋、大崎市内の7橋、山元町内の1橋、利府町内の1橋。仙台市内は仙台東部道路と東北縦貫道、大崎市内は東北縦貫道、山元町内は常磐自動車道、利府町内は三陸縦貫自動車道仙塩道路の橋梁。
最も橋長が大きいのは橋長527mの新名取大橋、次いで橋長159mの向原橋(仙台市)、130mの藤田大橋(利府町)、108mの三本木高架橋(大崎市)、104mの七北田橋(仙台市)などとなっている。
県の対象橋梁は、石巻市内が7橋、気仙沼市内が1橋、白石市内が2橋、名取市内が1橋、角田市内が2橋、多賀城市内が1橋、岩沼市内が1橋、登米市内が12橋、栗原市内が19橋、大崎市内が11橋、富谷市内が1橋、蔵王町内が1橋、川崎町内が6橋、松島町内が4橋、利府町内が1橋、大和町内が1橋、大郷町内が1橋、加美町内が10橋、涌谷町内が1橋、美里町内が1橋、女川町内が1橋、南三陸町内が1橋。
このうち橋長100m以上は、164mの新水浜大橋(石巻市)、184mの名取高架橋(名取市)、196mの山吉田橋(登米市)、229mの新田跨線橋(同)、176mの畑岡大橋(栗原市)、136mの川南高架橋(同)、170mの天ケ沢桟道橋(同)、100mの天ケ沢橋(同)、107mの御番所大橋(同)、113mの敷玉側道橋[上りと下り](大崎市)、113mの敷玉橋(同)、181mの江合橋(同)、205mの久瀬大橋(同)、178mの松川橋(蔵王町)、182mの品井沼大橋(松島町)、148mの宇津野桟道橋[038-02](加美町)、195mの宇津野桟道橋[037-01](同)、168mの柳瀞桟道橋(同)、212mの新涌谷大橋(涌谷町)。
市町村管理の主な対象橋梁は、橋長124.1mの宝堰橋(仙台市)や、126.3mの古内大橋(同)、161.5mの貞山大橋(塩釜市)など。
仙台市内の仲芝橋は、前回の点検でもIV判定を受け、架け替えることになっているが、手が付けられずにいるため、24年度点検で再びIV判定とされた。
なお、県内の地方公共団体が管理する橋梁のうち、2巡目の点検でIII・IV判定とされた措置が必要な橋梁は1064橋で、このうち24年度末時点で措置に着手済みが643橋、措置が完了済みが305橋となっている。
同様に3巡面の点検でIII・IV判定を受けた措置が必要な橋梁は139橋で、うち24年度末時点で措置に着手済みが11橋となっている。
トンネルは6施設がIII判定
県内のIII判定を受けたトンネルは、東北地方整備局が管理する延長1432mの国道45号登米志津川トンネル(登米市)と224.6mの国道47号鳴子トンネル(大崎市)、県が管理する517mの仙台空港トンネル(岩沼市)と70mの川口トンネル(栗原市)、名取市が管理する100mの南北沢トンネル、松島町が管理する33.3mの東浜トンネル。
ボックスは、同局が管理する延長6.5mの大型函渠(大崎市)がIII判定を受けた。横断歩道橋は、仙台市内の5施設と、塩釜市内、多賀城市内、登米市内、東松島市内、松島町内の各1施設が早期措置段階となっている。管理者はいずれも東北地方整備局。