調理場空調に継続費 宮田小学校の統合へ各種整備(日立市補正)
[2025/9/3 茨城版]
日立市は、4日開会の定例市議会に本年度の補正予算案を提案。一般会計(補正第3号)では9億3164万円を追加し、総額を780億5504万円とする。主なものでは、南高野調理場空調設備改修事業に総額1億0524万円の2カ年継続費を設定。かみね動物園では獣舎改修工事費に6259万円を確保する。宮田小学校では、27年度の統合に向けて児童クラブや空調設備の整備を進める。
南高野調理場は、旧中央調理場(助川町2丁目)と南部調理場(森山町4丁目)の2施設を統合した施設として、07年度に供用を開始した。完成後20年近くが経過したことから、冷温水発生機など老朽化した空調設備を改修する。施設規模はS造2階建て延べ3610平方m。
かみね動物園では、屋外にあるチンパンジー舎の放飼場を改修。日本動物園水族館協会が定める「適正施設ガイドライン」を踏まえ、擁壁の嵩上げ工事を行う。チンパンジー舎は、かみね動物園活性化事業のなかで、08年度に移転改築工事を実施した。当時のガイドラインでは、擁壁の高さを4.1mとしていたが、その後のガイドライン改正により高さ5mへと変更が行われたため、不足分の嵩上げ工事を行う。できれば本年度中に工事を終わらせる意向だ。
27年4月を予定する宮田小と中小路小、仲町小の統合に向けては、受け皿となる宮田小学校で関連工事を進める。現在校舎棟の一部を活用している児童クラブについては、統合により規模が不足することから敷地内に別棟として整備する。
現在は2クラスを確保しているが、新施設は3クラス分を整備し、約150人程度の規模となる見通し。今回の補正では、児童クラブ棟建設地の質調査業務委託料として76万円を確保した。新施設はプレハブ建てとなるもようで、26年度中に整備を終える計画だ。
また、統合による教室不足に対応するため、使われていない教室などを普通教室に転用する。これらには空調設備が整備されていないため、施設整備を行う。補正では、増設に向けた受変電設備等改修実施設計業務委託料に720万円を確保。設計は年度内にまとめ、26年度中の工事完了を目指す。
このほか、防災体制整備事業費として、全国瞬時警報システム(Jアラート)の新型受信機整備委託料に827万円を確保するほか、物価高騰に伴い簡易型戸別受信機購入費379万円を増額する。桜の保護育成事業では、平和通りに動力噴霧機を整備するため38万円を計上した。